組合員ハンドブック2024|コープあいち
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生協とは?コープあいちにコープ商品って何?ついて組織運営方針組合員参加とその他運営のしくみ事業所用語集ブロック32 世界の生協は、国境を越えて人間どうしが豊かにくらしていくことを共通の理念としてかかげています。 諸外国でも生協の活動はさかんで、特に生協発祥の地、ヨーロッパでは大きな社会的な力をもっています。 世界の協同組合の集まりである国際協同組合同盟(ICA)に加盟する協同組合は112か国、10億人を超えています。日本では約3,000万人が生協組合員です。 日本での生協の歴史も古く、1879年(明治12年)に初めて設立され、1900年に制定された産業組合法のもとに購買組合として広がっていきました。第1次世界大戦によって、日本の独占資本の経済力が発展する一方、働く人々の生活が一層困難になる中、生協が本格的にその広がりを見せたのは、大正デモクラシーとともに各地に広がる労働運動や社会運動の影響でした。労働者消費組合、俸給生活者消費組合、会社工場付属消費組合の三つのタイプの消費組合運動が生まれ大きな役割を果たしました。しかし、第2次世界大戦とともに生活物資の統制が始まり消費組合の大半は活動停止状態になってしまいました。このような体験が、生協が「平和」を希求し、平和を守り育てる背景の一つになっています。 2016年11月30日、ドイツからの申請に基づき、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「無形文化遺産」に「協同組合」の登録が決定しました。 「共通の利益の実現のために協同組合を組織するという思想と実践」が評価されました。 決定にあたってユネスコは、協同組合を「共通の利益と価値を通じてコミュニティづくりを行うことができる組織であり、雇用の創出や高齢者支援から都市の活性化や再生可能エネルギープロジェクトまで、さまざまな社会的問題への創意工夫あふれる解決策を編み出している」としています。協同組合がユネスコの「無形文化遺産」に登録されました世界112か国 10億人の協同組合

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