水で洗ってすぐに使える手間なし時短の糸こんにゃく4畑から掘り出し、土が付いたままのこんにゃく芋有限会社 下呂特産加工・岐阜県下呂市File/59行っています。すると、なめらかな細かい気泡が生まれます。次に地下水と混ぜて練り合わせます。昔ながらのバタ練り製法で、気泡が均一になり味しみや食感がよくなると同時に、あくも抜けやすくなります。ここに凝固剤を混ぜて、シャワーヘッドのように細かな穴がたくさん空いた目皿から押し流し、糸状に成形してカットします。一般には、こんにゃくをゆでてから包装するのですが、下呂特産加工では地下水と糸こんにゃくを袋詰めしてから、ゆっくり20分殺菌ボイルします。すると糸こんにゃくからあくが抜けていき、水洗いだけで使うことができるのです。 生芋100%のこんにゃくは自然な色そのままなので、作るたび色が違います。味も柔らかで風味も食感もよく、そのままサラダなどで一年を通して楽しめる糸こんにゃくです。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つ一つにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀しらたき成形麺版に、こんにゃくを押し出して糸状にする◀コンベアー糸状になったこんにゃくは、コンベアーで運ばれ、カットされて包装機へ◀こんにゃく芋畑栃木県栽培の芋を使用。こんにゃく芋は成長に2〜3年かかる。3年かけて成長した芋は直径30cmほどになる カットした糸こんにゃく200g×2次回予定:12月3週国産生芋100%使用。あく抜き不要で、カットもしてある、使い勝手のよい糸こんにゃく▲撹拌(かくはん)機混ぜ合わせるときにバタバタと音を立てて練ることから、「バタ練り」と呼ばれる組合員の声で共同開発 2000年秋、コープぎふの交流会で出された「糸こんにゃくが切ってあったらいいね」という声を受け、ぎふの組合員と共同開発が始まりました。当時はどこもカット済みの糸こんにゃくを製造しておらず、長さをどれだけにするか、肉じゃがやすき焼きなどの試食で約2000人の組合員にアンケートを取り、約15cmに決めました。2年の歳月をかけ、業界に先駆けて「糸こんカットちゃん」が誕生しました。2008年、コープあいち・みえの組合員にも広めたいと検討を重ね、「カットした糸こんにゃく」として、名前と包材を変え、デビューしました。独自の工夫と伝統的製法 下呂特産加工では生芋のすりおろしを、通常1回のところ独自に2回いいいいモノコトトコロいいカットした糸こんにゃく
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