ウィズコープ25年12月号
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4文字目のキーワード製品の濃度 6%程度※2 ※1 嘔吐物は酸性の胃液を含んでいるため、塩素消毒液に浸すと有毒な塩素ガスが発生しますので、吸い込まないように注意しましょう※2 キッチン用次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の一般的濃度 ※3 ペットボトルのフタ2杯程度 ※4 1.5 Lペットボトル2本分 ※5 キッチン用漂白剤のフタ2〜2.5杯(製品のフタの容量を参照してください) 注意点:使用期限内の製品を使用し、作成後は密封し短期間内に使用してください。 誤飲しないように消毒液であることを明記しましょう。また、手指の消毒には決して使用しないでください。 名古屋市立大学薬学研究科博士後期課程を修了されたのち、名古屋市衛生研究所に入所。生活環境部長、食品部長を務められたのち、2019年4月から名古屋女子大学健康科学部健康栄養学科教授に就任され、2025年3月に退職。専門は食品衛生学。所属学会は日本食品衛生学会、日本マイコトキシン学会など。食器・環境などの 消毒、拭き取り (0.02%の濃度) 液の量 水の量 10ml※33L※4詳しい検査内容は嘔吐物などの廃棄物 (0.1%の濃度) 液の量 水の量 50ml※53L 9はじっこクイズ東海コープ商品検査センター10月度の検査検体数(合計924)【報告日】2025/9/21〜2025/10/20微生物858残留農薬52残留放射性物質4ヒスタミン10検 索東海コープ 検査センターhttps://www2.tcoop.or.jp/安全で確かな品質のコープ商品をお届けするため、科学的なデータでバックアップするのが商品検査センターの役割です。中島 正博(なかじま まさひろ)さん薬学博士。前名古屋女子大学 健康科学部 健康栄養学科 教授。今月のテーマ冬の食中毒にもご注意ください 「食についてもっと知りたい!」という声にお応えします。知らなかった食の知識をあなたの日々のくらしにプラス!コープを利用しているからこそ、一緒に考えてみませんか。活化されます。十分な加熱調理を心掛けることが重要です。まな板や包丁、ふきんなどは熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱や、希釈した塩素消毒液(0.02%の濃度)に浸して消毒します。 ❹ひろげない ノロウイルスの感染が発生した場合には、その感染を広げないために食器や環境などの消毒を徹底しましょう。食器、床、ドアノブなどは希釈した塩素消毒液(0.02%の濃度)を浸したペーパータオルで消毒し、さらに乾いたペーパータオルなどで拭き取りましょう。嘔吐物を処理するときには、使い捨て手袋とマスクを着け、ペーパータオルなどで拭き取り、拭き取った嘔吐物や手袋などは必ずビニール袋に入れ、塩素消毒液(0.1%の濃度)を浸し密閉して廃棄※1しましょう。処理後は必ずていねいに手洗いを行いましょう。 東海道新幹線の列車名「〇〇〇」「ひかり」「こだま」 > > ●○○(1文字目)検査センターだより発生状況  ノロウイルス食中毒は年間の患者数が第1位の食中毒で、毎年12月ごろから患者数が増加しはじめ、1・2月ごろがピークとなる傾向があります。ノロウイルス食中毒の原因食品として、カキなどの二枚貝を思い浮かべる方も多いかと思います。しかしノロウイルスを保有している人が調理に携わることにより、さまざまな食品が汚染され、食中毒を引き起こす場合もあり、冬季だけでなく年間を通じてノロウイルス食中毒が発生しています。とはいえ、これからの時期は特に注意が必要ですので、来年春に向けてより一層ノロウイルスによる食中毒防止に努めましょう。 特徴は?  食中毒が発生する原因としては、①加熱不足や生のカキ、ホタテなどの二枚貝を食べる、②汚染された二枚貝などの食品を扱った調理器具からの汚染、③洗浄不十分の手指からの汚染、④感染者の嘔吐(おうと)物や便からの飛沫感染や空気感染が考えられます。感染から1〜2日ほどで発症し、激しい下痢、嘔吐、腹痛、発熱(38℃台)の症状を示し、通常は重症化することは少なく2〜3日で回復しますが、乳幼児や高齢者では脱水症状により重症化しやすいため、特に注意が必要です。 予防ポイントは?  食品に付着したノロウイルスは、わずかな量(10個程度)でも体内に入ってから腸管で増殖し発症します。ノロウイルスによる食中毒の予防ポイントは、ノロウイルスを「持ち込まない」、「つけない」、「やっつける」、「ひろげない」の4つです。 ❶持ち込まない ノロウイルス食中毒にかかってしまった場合、症状が治まってもしばらくはウイルスを放出していますので、調理を行わないようにしましょう。 ❷つけない 汚染源から食品、食器、調理器具などにノロウイルスを付着させないように、調理前などの「手洗い」をしっかりと行いましょう。ノロウイルスは石けんなどの洗浄剤や消毒用エタノールなどで失活させることはできませんが、手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。 ❸やっつける 食品を中心温度85〜90℃で90秒以上加熱するとウイルスが不鍋料理の恋しい時期がやってきました。この鍋料理においても食中毒の危険性があることをご存じでしょうか?カキなどの二枚貝の加熱不足で発生することもあるノロウイルスによる食中毒です。そこで、今回はノロウイルス食中毒についてご説明いたします。 塩素消毒液の作成方法

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