組合員の声を受けて4文字目のキーワード㈱トーノーデリカいと い がわ糸魚川農場長 2011年福島原発事故で福島県を中心に放射性物質で汚染され、カリウムという元素をよく吸収するキノコは、性質の似たセシウムも同じようにため込み、問題となっています。 毎年、ある新聞社が汚染のひどかった福島県飯館村の野生のキノコを採集して放射性セシウム濃度を測定発表しています。例年数万Bq(べクレル)/kgの数値が載っていますが、今年はサクラシメジ4万9539Bq/kg 、タマゴタケ2万3481Bq/kg、ムラサキシメジ1万9707Bq/kgと、高い数値が検出されています(食品基準100Bq/kg)。まもなく13年たちますが絶望的な数字です。しかし、中身を見てみると少しは変わってきていることが分かります。 放射性セシウム濃度は、セシウム134とセシウム137という放射性元素の合計値です。放射能が半分になる時間は134が約2年、137は約30年といわれています。このため、原発事故直後と2023年のキノコと比べてみると、2011年秋ごろのキノコでは134はセシウム137の0.8、翌年は0.6でした。それが2023年では0.02〜0.04とかなりセシウム134の比率が下がってきていることが分かります。もう少ししたら検出できる放射性セシウムは137だけになるでしょう。セシウム137は100年たって10分の1、150年で30分の1になるかどうかという気の遠くなる話ですが、これが現実です。 しかし、塩漬けしたキノコを水でよく洗って食べると大部分のセシウムが除去できるともいわれています。生活の知恵が放射能汚染にも役立っています。 キノコの汚染は、実は今回の福島原発事故に始まったことではありません。1960年ごろには中国をはじめ大気圏核実験の影響で放射性セシウム汚染がひどくなりました。その後減少しますが、1986年のチェルノブイリ原発事故でまた少し高くなりました。これらの影響でセシウム137が食品基準100Bq/kgを超える野生キノコは、実は日本には昔からあったのです。今回は野生のキノコの汚染状況をお伝えしました。一般に流通しているキノコは栽培環境がまったく違うので、放射性物質の汚染はありません。生協の商品や市販のものは心配ありませんので気にせず、おいしくお召し上りください。9フェスタなどで組合員と交流。おいしい調理方法や取り組みを伝えるはじっこクイズ産直若鶏モモ肉 460g 東海コープ商品検査センター商品についてはこちら詳しい検査内容は1月度の検査検体数(合計624)【報告日】2023/12/21〜2024/1/20微生物545残留農薬30食品添加物17GMO1アレルゲン5残留放射性物質9ヒスタミン17検 索東海コープ 検査センターhttps://www2.tcoop.or.jp/安全で確かな品質のコープ商品をお届けするため、科学的なデータでバックアップするのが商品検査センターの役割です。斎藤 勲(さいとう いさお)さん東海コープ事業連合商品検査センター技術顧問今月のテーマ野生キノコの放射性セシウム汚染状況「臭みがなく味が濃くておいしい」「脂肪が少なくてジューシー」と定評のあるコープの産直若鶏ですが、組合員のみなさんから「■に飼料米を入れられないか」と意見要望が出ていました。㈱トーノーデリカでは3年前から試験的に給■を開始し、現在は岐阜県産飼料米を最大10%配合しています。産直若鶏はコープの「はぐくみ自慢」の認証を取得しています。「はぐくみ自慢」とは生産方法や衛生管理環境対策など、コープ独自の「品質指針」をクリアした「自慢の取り組み」を形にしたものです。これまで「飼育管理」「品質管理」組合員との「交流」の項目で認証を取得していました。今回、飼料米を安定して配合できるようになり、自給率向上につながっていくことから、また一つ自慢の項目に「飼料」が増えました。冷凍次回予定:毎週「食についてもっと知りたい!」という声にお応えします。知らなかった食の知識をあなたの日々のくらしにプラス!コープを利用しているからこそ、一緒に考えてみませんか。岐阜県産飼料米を含む■自然の景色が美しいこと。○○○水明 > > ●○○(1文字目)検査センターだより産直若鶏の「自慢」が増えました!
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