ウィズコープ5月号 2023年 vol.299
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くらしの変化に合わせおいしいしらすを食卓にしらす干し 60g(20g×3)次回予定:5月3週▲生しらすしらすの体の色は保護色。遠州灘は天竜川と大井川水系により青白い砂が海底まで続いている※1969年めいきん生協設立、1974年みかわ市民生協設立。2010年両生協が合併して、コープあいちが誕生。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つひとつにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀カタクチイワシの稚魚身質がしっかりしているので、よい商品ができる。他にもマイワシ、ウルメイワシの稚魚が使われる◀天日干し天地返しをしながら、満遍なく乾きが入るようにする◀異物除去プランクトンやエビ類が入っていることがあるため、熟練の職員がピンセットで確実に取り除く株式会社三米商店・静岡県浜松市File/324遠州灘から伊勢湾で獲れる旬のしらすを、水揚げ後、すぐに釜ゆでして干し上げました鮮度を届けたい鮮度を届けたい お付き合いの始まりはみかわ市民生協※発足当初の、スルメイカの取り扱いからです。当時は「冷凍ものは生ものより味が落ちる」と思われていました。流通を調べてみると、船上でひとまとめにして凍結し、小売店で解凍して販売していることが分かりました。バラバラに凍結してお届けできればと思っていたところに、イカ釣り操業時に船内で1杯ごとに凍結する方法が開発されました。とはいえ、それまでの常識を変える冷凍方法です。三米商店には加工に優れ、強い信頼関係で結ばれた業者との取り引きがありました。組合員へ新鮮でおいしいスルメイカを届けられるようになり、こうして始まったお付き合いはしらすへとつながっていったのです。こだわりが生むおいしさ こだわりが生むおいいしさこり 遠州灘のしらすは黒潮にもまれ余分な脂質が抜けることから、身はしっかりしてうま味があります。水揚げすると漁港から10分以内の工場に運び込まれ、直ちに釜ゆでし天日で干します。昔ながらの天日干しはアミノ酸が熟成してうま味が増します。干す時間は天候や温度によって違い、長年の経験がものをいう職人のなせる業です。 しらす漁にはカニやイカの幼生なども混ざってしまいますが、すべて手作業で取り除いています。また生菌数も自社と公的機関の両方でチェックして安全性を確認しています。 一袋60g入りだったしらすは、組合員の声から今では一袋20gと小袋になりました。組合員のライフスタイルに合わせ、品質を維持して改善を重ね、要望に応える姿勢は昔も今も変わっていません。おいいいいいいいしらす干しモノコトトコロ

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