素材と製法にこだわったそのまま飲んでおいしい炭酸水4株式会社ふくれん・福岡県朝倉市File/43コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つ一つにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀除菌フィルター加熱殺菌を不要にするため、水に含まれる微生物を除去できる細かい目開きフィルターを使用◀発売当時のパッケージ1998年4月、「そのまま飲んでおいしい炭酸水」として200ml缶で発売。無糖炭酸水の先駆け◀学習会(2023年)コロナ禍を経て、学習会などが再開。各地で炭酸水の他、スムージーや黒酢ドリンクの学習会を行っている左: ただの炭酸水(デザインボトル・無糖) 500ml×24次回予定:5月5週右: ラベルのないただの炭酸水(無糖) 500ml×24次回予定:毎週▲井戸小屋(左)と小屋内のポンプ(右)甘木の深井戸がある小屋。工場の敷地内にあり、1時間に40トンの水をくみ上げる天然水に炭酸ガスを詰めたシンプルな炭酸水。お酒や果汁などのソーダ割りや、糖分が気になる方、気分をリフレッシュしたいときに最適な水を求めて 1997年の開発当初、市場の炭酸水は海外産で業務用の瓶入りが主流でした。組合員から「家庭で手軽に利用できる炭酸水」を求める声があり、そのまま飲んでもおいしい炭酸水の開発が始まりました。めざしたのはシンプルに「水」と「二酸化炭素」だけの炭酸水です。まずは原料となる水探しから始まりました。朝倉市の水道水や井戸水、周辺の湧き水など、さまざまな水を調査。試作品を作るのに大掛かりな機械を立ち上げるため、その準備が大変でした。炭酸水になるとどのような風味になるのか試作を重ね、炭酸との相性がよい「甘木(あまぎ)の深井戸水」に決まりました。おいしさそのまま 採水地である朝倉市は「水の郷百選」にも選ばれる水の豊かな地域です。深井戸水は水を通しにくい硬い岩盤層の下にあり、地表からの影響を受けにくいため、一年を通して水質が安定しています。その水のおいしさを生かすため加熱殺菌はしていません。4回のろ過の後、炭酸が一定になじむように余分な空気を取り去る脱気装置を通し、さらに除菌フィルターでろ過しています。くみ上げてわずか4時間で製品になる速さですが、官能検査では訓練を受けた社員が複数名で行い、安全の追及は徹底しています。環境にも配慮し、容器は軽量化して再生プラスチックを使用しています。 誕生から25年、おいしさと手軽さから組合員の支持も高く、「ただ炭」の愛称で人気を博しています。いいいいいいただの炭酸水モノコトトコロ
元のページ ../index.html#4