ウィズコープ8月号 2023年 vol.302
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親から子、子から孫へ受け継がれる「食べる牛乳」※ 1969年めいきん生協設立、1974年みかわ市民生協設立。2010年両生協が合併して、コープあいちが誕生コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つひとつにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀パウブレンダー混合溶解ポンプ生乳とそのほかの原材料を瞬時に混ぜ合わせ、次の工程、調合タンクへ送る◀交流会(中川センター)ミルクプリンの他、せいきょう牛乳やパンと一緒に、試食を行いながら楽しく交流美濃酪農農業協同組合連合会・岐阜県美濃市File/34  せいきょうミルクプリン300g(100g×3)次回予定:毎週厳選された生乳を74%使用。40年以上愛される超ロングセラー商品▲組合員向け広報紙1979〜80年ころ発行めいきん生協※創立11周年の記念に「食べる牛乳」の取り組みとして、牛乳をたっぷり使った安心できるプリンの開発が始まった。広報紙には、開発のあゆみや検討の様子が詳しく書かれている 4酪農家と組合員が酪農家と組合員が手を結び誕生手を結び誕生 安全・安心な牛乳として生まれた「せいきょう牛乳」ですが、1970年代後半になると飼料代の高騰による乳価の値上がりで、「せいきょう牛乳」の利用が停滞しました。このままではせっかくの原乳が無駄になってしまいます。「せいきょう牛乳」の加工品としてはすでにヨーグルトがありましたが、組合員やメーカー、職員が協力し、もっとたくさん「食べる牛乳」を作ろうと知恵を出し合い、プリンの開発に取り掛かりました。検討会で何度も試作と試食を重ね、おいしさだけでなく利用しやすい価格やパッケージのデザインも協議。1980年、ミルクプリンが誕生しました。この活動は組合員がただ「買う」だけでなく、生産者の状況を知り普及していく「牛乳を食べる運動」へ広がっていきました。牛乳たっぷりのプリン牛乳たっぷりのプリン 開発当時、市場ではカスタードプリンが主流でした。そんな中、牛乳の味わいを生かした生協独自のプリンとしてミルクプリンは生まれました。おいしさを支えているのは、生乳を74%も使用していることです。また、牛乳の豊かな風味を生かすためカラメルは使用していません。程よい甘さで牛乳が苦手な人でもおいしく食べられると評判です。 東海地区の大学生協でも販売しているため、学生時代に食べた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 世代を超えて今も人気のミルクプリン。親子のおいしい記憶としても一役買っています。いいいいモノコトトコロいい   せいきょうミルクプリン

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