ウィズコープ8月号 2024年 vol.314
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コシともっちり感を国産小麦で組合員の声を生かして誕生4株式会社坂崎製麺・三重県四日市市File/44※1 東海コープ事業連合:コープあいちを含め東海三県の3つの生協と協同して事業や活動をすすめ、より価値の高い生協をつくり上げていく組織※2 日本生協連:日本生活協同組合連合会。各地の生協や生協連合会が加入する全国連合会。商品開発と供給、会員生協の事業や活動のサポートなどで発展を支える役割を果たしているた。もらった意見を試作に生かすことを何度も繰り返し、2019年3月、コープ商品としてリニューアルデビューしました。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つ一つにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀ミキシング(低速)最初に高速で行い、水分を素早く全体に行き渡らせ、その後低速でじっくり練り上げて、コシの強い麺にする◀圧延成型後の生地は、いくつもの圧延ローラーを用いて、少しずつ薄くしていく◀切出厚みを調整した麵帯(めんたい)を「切り刃」に通し、 麵線(めんせん)にする上:  冷やし生中華(しょうゆ味)2食(めん110g×2)+スープ次回予定:8月3週下:  冷やし生中華(ごまだれ味)2食(めん110g×2)+スープ次回予定:8月3週※9月1週でシーズン終了▲麺の原料となる小麦北海道産の「ゆめちから」を使用。麺のコシを出すため、いろいろな小麦を試した国産小麦を100%使用したコシのある食感が特長。しょうゆ、ごまだれ味とも、甘みと酸味のバランスのよい味に東海地域から全国へ もともと「冷やし生中華」は地域で企画・開発して、地元の製麺業者から組合員にお届けしていました。1997年、東海コープ事業連合※1のブランドとして規格、価格、包材を統一しましたが、製造の変更はありませんでした。その後、日本生協連※2のブランド化にあたり、製造を統一する必要が出てきました。以前から伊勢うどんでお付き合いのあった坂崎製麺に依頼し、商品開発が始まりました。しかし、地域の特色が濃い冷やし生中華を統一するのは、簡単なことではありません。材料の配合、麺の厚みや幅、食感など、東海3県の組合員が納得できるように、さらに一段上のおいしさを追求しました。各地域の組合員に麺を説明し、試食を通して直接感想を聞きまし味・品質・価格にこだわる 麺のコシを出すのは小麦たんぱくです。そこで小麦たんぱくを多く含む北海道産小麦「ゆめちから」を使っています。この小麦はコシを強くするだけでなく、もちっとした食感が出るのが特長で、小麦のおいしさを十分に味わってもらえる麺です。 しょうゆ味のスープも組合員の声から、市販のものより酸味を抑え甘味を出しています。ごまだれ味は、濃厚なごま感と酸味のバランスのよいスープです。子どもから高齢者まで広く受け入れられるのは、組合員の声を生かしているからです。いいいいいい冷やし生中華モノコトトコロ

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