ウィズコープ10月号 2022年 vol.292
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主食の米の安全・安心主食の米の安全・安心 私たちの主食である米は、以前は、米穀販売の登録が必要でした。設立当初の生協はその登録がなく、組合員が地元の「米屋さん」である農協と直に交渉して、共同で購入することからスタートしました。やがて仲間が増えて利用が広がり、直買い運動の実績も功を奏し、米穀販売の登録に至りました。 1980年代、生協では農産物の安全・安心を求めて産直運動をすすめていました。1990年代になると、産地偽装や表示のあいまいさもあり、栽培内容に見合った表示の必要が出てきました。2000年には東海コープ※の独自基準として「栽培自慢」が生まれ、「産消提携三原則」に沿って産物を通して生産者と組合員をつなぐ活動が行われています。産消提携が生み出すもの産消提携が生み出すもの 以下が、産消提携三原則です。①「産地と生産者」がわかります。②産物基準を満たしています。③生産者と組合員が交流し、利用につなげています。 農薬や化学合成肥料の使用を減らしている産消提携米を利用することは、それだけで環境に配慮することになるのです。 生産者と交流ができることも大きな特徴です。田植えや稲刈りの交流で、田んぼの役割や米農家の現状などを学習してきました。米の利用は食料自給率のアップにもつながります。ここでしかできない貴重な体験は、大人も子どもも食について考える機会となっています。▲田植え交流会(2022年)3年ぶりに開催。秋には稲刈り交流も行う。交流をきっかけに「食べる」=「利用する」ことを大切に地域の環境を維持するために環境保全型農業を長年に渡り行っている◀あいち米米づくりに適した恵まれた気候風土を生かし、山間部から平野部に至るさまざまな条件に応じて、 最適な品種を選び栽培◀農業生産法人株式会社 中甲(なかこう)社長の杉浦さん◀光学式選別機光学式選別機を中心とした、ふるい・風力・磁力・振動などによる全13工程の異物除去システムで異物を徹底的に検出分離※ 東海コープ事業連合:コープあいちを含め東海三県の3つの生協と協同して事業や活動をすすめ、より価値の高い生協をつくり上げていく組織いいいいいいモノコトトコロFile/25コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つひとつにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 毎日食べる米だから環境を考え、顔の見えるお付き合いをバックナンバーはこちら産消提携米愛知のコシヒカリJAあいち経済連・名古屋市中区愛知のコシヒカリ 5kg次回予定:毎週無洗米 愛知のコシヒカリ 5kg次回予定:毎週節減対象農薬を地域の慣行基準の半分以下に抑えた、安全・安心な米4

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