ウィズコープ11月号 2023年 vol.305
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漬物が並ぶ食卓で日本の食文化を守る4三井食品工業株式会社・一宮市File/371994年、組合員と一緒に開発した「白菜漬」がデビューしました。販売の1年以上前から開発に取り掛かり、子育て世代から高齢者まで幅広い年齢層の組合員が試食を繰り返しました。デビュー当時の白菜漬は、にんじんの甘さや隠し味の唐辛子が白菜のおいしさを引き立てていました。白菜にこだわり、調味液にも工夫を凝らして、大人にも子どもにも喜ばれる、サラダ感覚で食べられる白菜漬が誕生しました。 なので、細かな味付けの調整ができます。時とともに、味の好みも変わり、甘みや減塩を好む組合員の声に応え、昆布を加えて物足りなさを感じないように仕上げました。風味豊かなうま味のあるあっさりとした味付けの白菜漬です。 また、当初は自宅で好みのサイズに切るタイプでしたが、便利なカット済みにしてカップに入れました。今もカット済みは変わりませんが、ふたが開けにくいという組合員の声や、リサイクルのしやすさから袋入りになっています。今もなお組合員のくらしに合うように進化し続けています。 漬物は日本の食文化の一つです。三井食品工業では、組合員の声を生かした漬物が食卓に並ぶことは食育にもつながると考え、どんなときも組合員とともにある姿勢で歩んでいます。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つひとつにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀原料の白菜1日に、15kg入るコンテナを350〜400ケース処理している◀白菜の検品作業洗浄の前に、手作業で外側の葉を剥がし、人の目で異物除去を行う◀白菜の洗浄2槽の洗浄槽でしっかりと洗浄する。350kgの野菜を20分で洗浄できる  白菜漬次回予定:11月3週▲白菜漬の遍歴(左:初代 右:2代目)開発当時、白菜漬は姿のまま製造。にんじんもスライスのまま入っていた。その後、簡便性と使いやすさから白菜漬を刻み、容器もカップタイプになった下漬けから製品化までを速やかに行うことで、できるだけ添加物の使用を減らした、コープ独自の製法で漬けた白菜漬組合員と一緒に開発組合員と一緒に開発くらしに合わせて進化くらしに合わせて進化 主原料の白菜、にんじん、昆布は国産で、白菜は時期によって最適な産地を選定しています。白菜とにんじんの下漬けは、それぞれの水分含有量が違うため、別々に塩漬けしています。調味液のレシピは独自のものいいいいいい白菜漬モノコトトコロ

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