ウィズコープ12月号 2023年 vol.306
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めざしたのは安全なみかんを通して生産者と消費者が信頼し合える関係4細江農産物供給センター・静岡県浜松市File/38企画など、産消提携活動を通して組合員との交流が行われています。コープあいちが長年大切にしてきたこだわりの商品には、一つひとつにストーリーや思いが詰まっています。その商品にまつわる、誰かの思いに耳を傾けてみませんか。そこに込められたさまざまな思いを巡ります。 バックナンバーはこちら◀学習会資料(1988年ころ)手書きの資料。組合員、生産者、生協で産直の歴史を振り返り、学ぶことから、「現状と将来」を考え合った◀オーナー企画契約会(2023年8月)オーナーは自分のみかんの木を決める。契約会後、生産者と交流し、みかんの摘果作業を体験◀摘果作業(2023年8月)おいしいみかんを作るため、豊富に実ったみかんを間引く。残った実に集中して養分を与えることができる細江みかん 約800g 次回予定:12月3週▲生産者のみなさん今から50年以上前、「安心でおいしいみかんをお届けしたい」と願う生産者が集まって結成。今もその思いは変わらない日本の冬の定番果物。安定した食味のよい「栽培自慢」のみかん産消提携で交流を産消提携で交流を めいきん生協設立の前年※、安心して食べられるみかんの産地が見つからず困っていたところ、大学生協から細江農産物供給センターを紹介されました。農薬を減らしたみかんを届けたいという生産者と思いが一致し産地直送が始まりました。 単なる産直ではなく、生産者と消費者が生産方法や出荷点検、価格などを話し合い、お互いが納得のいく取引です。そのためには日常の交流を通して信頼関係を築くことが大切でした。ある年、価格が大暴落。組合員は生産者を支えるため市価より高い価格で利用しました。翌年、市場価格は大高騰。今度は生産者が安価で届けてくれました。顔が見えるからこその助け合いでした。今も収穫体験や試食交流会、産地訪問やオーナー※ 1969年めいきん生協設立、1974年みかわ市民生協設立。2010年両生協が合併して、コープあいちが誕生栽培にこだわって栽培にこだわって こだわりの第一は農薬を減らしていること。静岡県は全国でも農薬散布回数の制限が厳しい県ですが、そこから3割も減らしています。病気や害虫の被害に遭いやすくなることを防ぐため土作りを大切にし、手作業での草刈りなど手間をかけて大切に育てています。出荷前は第三者による点検が行われ、安定した品質・食味のみかんを出荷しています。こういった努力から栽培自慢の認証を取得。大きさや形の選別をしないのは、見た目ではなく中身に自信があるからです。糖度と酸味のバランスがよく、コクがあり、お互いの信頼から生まれたみかんです。いいいいいい細江みかんモノコトトコロ

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