ウィズコープ12月号 2024年 vol.318
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せいきょう牛乳4文字目のキーワード 今年も暑い日が続き、食中毒も多く報告されました。近年の特徴は、寄生虫アニサキスによる食中毒件数が一番多いですが、患者数としてはノロウイルスやカンピロバクター、ウエルシュ菌による食中毒が多く報告されています。他にも腸管出血性大腸菌O-157やサルモネラによる食中毒事例もあります。日本ではサルモネラというと鶏肉や生卵(特に割卵して翌日使用したものなど)といった印象が強いでしょう。しかし、米国ではかなり状況が異なります。 米国は、言わずと知れた畜産業王国です。飼育生産段階においても、いろいろな食中毒菌などが存在しています。もともと動物の腸内細菌として生活しているサルモネラ属菌が、肉類やたまごなどを汚染し食中毒が発生するのは理解できますが、その周辺環境で生産される野菜果物も汚染され、新鮮な野菜を食べていたのに食中毒になったという事例が発生しています。 最近でも、サラダやサンドイッチの材料のキュウリが原因のサルモネラ属菌による食中毒が発生し、注意喚起が促されています。他にもトマト、スプラウト、メロン、パパイヤ、ピーナツバターなどが原因食品となっています。原因としては、キュウリなど野菜を栽培する環境の近くに畜産業があり、発酵が不十分な肥料が使われたり、かんがい用水が汚染され、その環境で生育したため食中毒を発生したと考えられています。 食品製造時の食中毒予防は当然ですが、日本でも野菜栽培の環境変化に対応した衛生管理が必要な時期が来るかもしれません。また、ご家庭でも野菜はしっかり洗ってから調理するなど、衛生管理に気を付けましょう。主に神社仏閣や歴史的建造物の建築や補修をする職人 > > ●○大工(1文字目)9はじっこクイズ(超高温殺菌/緑)(低温殺菌/紫)新しく、せいきょう牛乳の生産者に登録された太田さん次回予定:毎週成分を調整した牛乳が「牛乳」と呼ばれていた時代、組合員と生産者が協力して成分無調整牛乳として開発されたのが、せいきょう牛乳です。組合員の思いに応える生産者の努力は、今も続いています。■の配合割合や種類を工夫し、牛舎の清掃、搾乳手順、子牛の育成など、飼育環境をよくすることを大切にしています。酪農家はせいきょう牛乳を搾っていることに誇りを持っています。飼料高騰や後継者不足で全国的にも酪農家が離農する中、今年、若い酪農家がせいきょう牛乳の生産者に仲間入りしました。冬は牛乳の脂肪分が増え、ますますおいしくなります。私たちの牛乳を利用で支えていきましょう。東海コープ商品検査センター詳しい検査内容ははぐくみ自慢:生産方法や衛生管理環境対策など、コープ独自の「品質指針」をクリアした「自慢の取り組み」を形にしたもの。10月度の検査検体数(合計839)【報告日】2024/9/21〜2024/10/20微生物756残留農薬40GMO14アレルゲン4残留放射性物質8ヒスタミン17検 索東海コープ 検査センターhttps://www2.tcoop.or.jp/安全で確かな品質のコープ商品をお届けするため、科学的なデータでバックアップするのが商品検査センターの役割です。斎藤 勲(さいとう いさお)さん東海コープ事業連合商品検査センター技術顧問今月のテーマ米国ではキュウリを食べてサルモネラ中毒に?「食についてもっと知りたい!」という声にお応えします。知らなかった食の知識をあなたの日々のくらしにプラス!コープを利用しているからこそ、一緒に考えてみませんか。乳脂肪分3.6%以上の成分無調整牛乳。地元の指定酪農家が生産した生乳を使用しています。船や陸路で時間をかけて運ばれてくるものに比べ、運搬距離も短く新鮮な生乳を集められることが強みです。検査センターだよりコープの自慢「せいきょう牛乳」

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