■「コープあいち食育のすすめ」サイト閉鎖のお知らせ■
当サイトは開設以来、多くの方にご利用いただきましたが、
諸般の事情により2023年3月31日をもちまして閉鎖させていただきます。
長らくのご利用ありがとうございました。
なお、子どもの食育についての情報は、
今後は子育て情報Web サイト「ほこフレ!」サイト内で発信していきます。
https://coopaichi-hocofure.jp/
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(NTTコミュニケーション科学基礎研究所「赤ちゃんが初めて話した言葉」調査による)
親なら誰もが一度は思うことですよね? 幼児期の脳機能を発達させるためには、子どもの脳に良質の五感情報をたくさん与えてあげることが大切です。
血糖値の1日の変化を知り、食事の時におなかがすくリズムを作りましょう。
たとえばお子さんが園児の場合、朝食をとると、血糖値が上がり、給食・弁当の時間の前までには空腹感を感じて食べることができます。
3時ごろにおやつを食べて下がりかけた血糖値をあげて夕食前にはおなかがすいた状態になります。
このようなリズムになれば「おなかがすくリズム」ができています。
楽しく食べる子どもになるためには、まずは食欲がある状態で食事をとることが必要です。そのために食欲の仕組みを知っておきましょう。子どもの食欲を決める因子は血中のブドウ糖の濃度すなわち「血糖値」です。
脳にある「満腹中枢」と「摂食中枢」が常に血糖値を測っていて、血糖値が下がっていくと摂食中枢が食欲をわかせます。食事をとって血糖値が上がると満腹中枢が感知し、食欲を抑制します。これが食欲の仕組みです。
おやつはとり方を誤ると食事の楽しさを奪ってしまいます。昼食を11時半ごろにとって、夕食が7時過ぎだとすると、その間は7時間半あります。幼児には3時ごろに食事の一部としておやつが必要です。
しかし、子どもが園から帰宅した夕食の直前に間食を
とると、夕食時に食欲がわきません。子どもの血糖値
を上昇させるブドウ糖(デンプン)の量はほんの数グ
ラムです。夕食前にわずかでもおやつを食べてしまう
と血糖値が上がってしまい、おなかが空っぽでも食欲
がわかず夕食がとれなくなります。
朝食でとったブドウ糖はお昼前までに使ってしまいます。お昼を食べても、途中でおやつを食べ補わないと夜までもちません。つまり、糖質は最大のエネルギー源でありながら蓄えがきかないのです。三度の食事を規則正しくとることが大切なのは、血糖を定期的に補給する必要があるためです。
食欲が維持できるのは食事を始めて約30分間です。食べた量は関係なく、ほんの少し食べただけでも30分経てば血糖値があがり、食欲がなくなります。
30分経つと、血糖値があがって食欲がなくなるため、早めの働きかけが必要です。 子どもの食べ方をよく観察して「ゆっくり食べ」の原因をつかんでそのことを食べ始めの早い時間帯に指導しましょう。
全部食べても血糖値があがっていませんので、おかわりをします。この時期から早く食べることが習慣になると、食べ過ぎになり、生活習慣病のリスクを高めることになります。早食いの原因を探り、食べ始め段階で指導しましょう。
食べ物には客観的なおいしさというものがあり、旬の新鮮な素材を使い、色や形、香り良く美味しく料理して、より上質な五感情報を持った食事になるよう努めましょう。
子どもたちは食事をしながら食材の五感情報を脳に記憶していますが、その場の雰囲気を目や耳から入ってきて五感に結びついて一緒に記憶されます。一家団らんの楽しい食事もおいしいと感じる食べ物を増やします。また、大人がおいしそうに食べることや言葉かけも重要です。
初めての食べ物や苦手な食べ物を、おいしく食べることができるようにする方法があります。
それは子どもが「食のプロセス」に関わることです。脳にある「扁桃体」はこれから食べようとするものが「安心かどうか」で好き嫌いを判断しており、「安心」と判断すると美味しく食べられるのです。
自分で栽培した野菜、子どもが選んで買った食材、味見をしたものなどを子どもたちは必ず「おいしい!」と言って食べます。このように「プロセスに関わること」で「扁桃体」に「安心情報」が送られ、食べ物をうけいれます。
ごはんばかり食べて、次におかずばかり、そして次に汁物ば
かりを全部たべる…こうした子どもがたくさんいます。
栄養価にちがいはありませんし、フレンチのコース料理のよ
うに順番に食べることが悪いわけではありません。一方で日
本ではごはん、おかず、汁物を交互にたべる「三角食べ」が
推奨されています。それぞれを咀嚼しながら口の中で混ぜ合
わせる食べ方です。ごはんとおかずの割合を調節することで、
口の中で自分の好きな味を作り出します。これを「口中調味」
といいます。
楽しく食べている子どもの脳では、脳内物質の「β-エンド
ルフィン」と「ドーパミン」が分泌されます。「β-エンド
ルフィン」はとても気持ち良く楽しくしてくれ「ドーパミ
ン」は前向きな気持ちにしてくれる物質です。1日3回の食
事を楽しくとることで、「ドーパミン」が分泌され、それか
らしばらく脳内にのこります。食事を楽しく食べれば、その
後が意欲的な時間になります。
「朝は食欲がない」という子どもが多くいます。朝は血糖値は低く、脳が目覚めていないため食欲を感じません。朝目覚めてから何分後に朝食をとるのか調査したところ、50%以上の家庭が15分以内でした。これでは、脳が目覚めておらず、食欲がない状態で食べていることになります。
そこで、起きてから脳が目覚める働きかけが必要になります。その働きかけとして「10分早起き・簡単お手伝い」をおすすめしています。食事作りは五感をすべて使うので脳が早く目覚めます。年齢に合わせた簡単なお手伝いをしてもらいましょう。
幼児期の食育の目標は「保育所における食育に関する指針」(2004年厚生労働省)に示されています。この食育に関する指針を参考にして、子どもたちが楽しく食べるようになるために、具体的に7つの目指す姿としてまとめてみました。
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