アズマ工業株式会社・静岡県浜松市
アズマ工業では掃除道具の開発からサービスまで、掃除に関するさまざまな事業を展開しています。その中で「ホームクリーニングのプロが使う洗剤で、自分も掃除したい」という声が寄せられました。そこで「掃除のプロが使っている洗剤を一般家庭に」をコンセプトにした洗剤の開発が始まりました。
プロが使う洗剤は洗浄力が強く、使用するには専門の知識と技術が必要です。そのままでは家具や床を傷めてしまうため、販売できません。ホームクリーニングの現場での体験をもとに試行錯誤を繰り返し、さらに、より早く、よりラクに、よりキレイにと改善を重ねました。こうして、プロがすすめられる品質を保ちながら、家庭で安全に使うことができるアズマジックシリーズが完成しました。
アズマ工業の声を大切にする姿勢は生協と通じるところがあり、組合員の声で開発された商品もあります。また、1977年、環境への負担を考慮し、自社製品の着塵（ちゃくじん）剤スプレーをフロンガスから炭酸ガス噴射に切り替えました※1。これは国内で最初の試みで、積極的に環境に配慮する姿勢は今も変わっていません。
アズマジックシリーズは洗剤だけにとどまらず、さまざまな掃除用品も生み出しています。使いやすさや素材にこだわり、掃除する人の立場に立った商品の数々は、単なる掃除道具ではありません。アズマ工業がめざす、心豊かで快適なくらしの提供につながっています。
◂1950年代の新聞広告
庭用、座敷用ほうきの製造から始まったアズマ工業。「アズマ」は「吾が妻のためのほうき」→「アヅマ」が由来
◂ほうき草の栽培
現在、ほうきはほとんどが海外生産。日本産ほうきの再生プロジェクトとして、自社の畑で育てている
◂商品開発（西尾センター）
40年のロングセラー「ふしぎクロス」の床拭き用商品を組合員と共同開発
コロナ禍では、お家需要で当社の製品が多く求められました。みなさんの掃除に対する意識も多少変わったのではと感じています。為替事情や原材料の高騰などに影響を受けることもありますが、商品パッケージを簡易にすることでコストを抑え、中身（商品）にコストを掛け、品質を上げる努力をしています。
環境へも配慮し、環境方針に基づいて開発された製品には、自主基準に基づいた表示「E表示」をパッケージに記載しています。商品としても「プラスチックを使用しない脱プラシート」を使用したシリーズを開発し、販売を開始しました。
生協は質の高い商品を扱い、組合員のみなさんも「コープなら安全・安心で大丈夫」と思われています。数ある商品の中から選ぶとき、一般的には価格で選ばれることが多いですが、生協の組合員は確実に質で選んでくれます。そのため、私どもは「コープに商品を納める」という使命感を持っています。商品のよさが分かり、「アズマの商品を買っておけば安心」と思っていただけるようなカタログの紙面作りにも力を入れています。また、組合員の商品モニターも行い、声を聞くことで要望に沿った商品の開発や改善をしています。交流会は、みなさんの声を直接聞く貴重な機会。「いつも使っている」「汚れがよく落ちた」や、「使ってみたけど、いまいちだった」など、よいことも悪いことも聞くことができ、その声を改善に生かしています。
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普段使い用の洗剤では、長期間蓄積された汚れを手軽に落とすのは難しいです。アズマジックは蓄積された汚れに高い効果を発揮し、何度もゴシゴシこすらず落とせるように、汚れを落とす成分・溶かす成分を普段使い用の洗剤よりも、ぜいたくに配合しているからです。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
ずっと負担だったけれど、本当に楽になりました。
組合員と共同開発。水だけで汚れが落ちる、お手入れ簡単ぞうきん。
ふしぎクロス フローリング用 グレー ▶︎
▲ふしぎクロス
フローリング用 グレー
組合員と共同開発。水だけで汚れが落ちる、お手入れ簡単ぞうきん。
