日清食品株式会社・東京都新宿区
大ヒット商品の日清食品のカップ麺。生協でも「組合員の声を取り入れたカップ麺を作ってほしい」という要望が持ち上がり、日清食品と生協で共同開発して誕生したのがコープヌードルです。
一番の特徴は添加物「かん水」を使用していないこと。生協には添加物はできるだけ少なくという考えがあります。かん水を使わず麺の弾力と歯触りのよさを出すのは大変難しく苦労しましたが、日清食品の技術で克服し、コシとつるみのある麺を作り出しました。1994年、第1号のしょうゆ味が発売されると「麺がしこしこしておいしい」「あっさりと奥深い味わいで飽きがこない」「お手頃価格でうれしい」と瞬く間に人気が出ました。コープヌードルは日清食品の中でもメガブランドに成長しています。
その後シーフードやカレーと次々に種類が増え、2014年からは毎年新しい商品が登場しています。もちろんそれには組合員の声が欠かせません。その声を生かすために、他の商品より長い時間をかけて開発していきます。コープヌードルは「組合員」「全国の生協」「日清食品」の3者が協力して育ててきた、生協限定のカップ麺です。
カップの材質もプラスチックから紙になりました。より気密性が高い5層構造で、外気や湿気から守ると同時に移り香もしにくくなっています。またパーム油を、麺を揚げる油に使用しています。コープヌードルは食の楽しさに加え環境にも配慮した商品なのです。
◂日清食品関西工場
世界最高水準の品質管理システムを構築
◂「コープサステナブル」マーク
環境に配慮した主原料を使った商品に添付。コープヌードルはRSPO認証※2を取得している
※2 RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)が持続可能なパーム油の生産と利用を促進することを目的とした製品であることを示したもの
◂レッドカップキャンペーン
対象となる商品1点購入につき1円を国連WFPに寄付。支援先の子どもたちに学校給食を届けるために使われる
ご存知の通りカップ麺はお湯を入れて3分で完成します。賞味期限も6カ月と長く、ローリングストック※3としても最適です。缶詰と違い、乾麺は重量も軽いので、災害時にリュックに入れて持ち出す際も重くありません。
2011年の東日本大震災では、被災地にキッチンカーで支援に行きました。避難所で温かい物を食べていただきたかったからです。商品の即席麺を調理して提供し、多くの方に喜んでいただきました。コープヌードルに関しては、災害時には優先して製造する協定を、日本生協連と弊社で結んでいます。
2024年は商品誕生からついに30周年を迎えました。入れ替わりの激しい即席カップ麺のカテゴリにおいて、ここまで一つのブランドとして継続している商品は極めて稀です。これも組合員のみなさんが長年支えてくださっているおかげです。発売30周年を迎えるにあたり、コープヌードルファンを増やすための特別な1年になるよう、企画を検討しました。今もなお、みなさんの声を聞きながら、新しいフレーバーの開発に取り組んでいます。これからも、何度もアニバーサリーの節目を迎えられるよう、みなさんと一緒に大切に育てていきます。今後とも、コープヌードルをよろしくお願いいたします。
※3 賞味期限が長めの食材・加工品を少し多めに購入し、使った分を買い足しながら備蓄すること
やさしい味だからこそ「ちょい足し」で自分好みの味にアレンジしてみては?
生協職員&日清食品社員オススメの組み合わせをご紹介します。
■ 辛いのがお好きな方は、ラー油をたっぷり入れるとおいしいです。
■
冷たい牛乳を入れると冷めてしまうので、温かく食べたい場合は、 牛乳を温めて。
また、牛乳をたくさん入れたい場合は、 カップ麺を作るお湯の量を 調整してください。
■ 2枚のまな板で挟んだり、すりこ木などを使うと 砕きやすいです。
■ 2枚のまな板で挟んだり、すりこ木などを使うと 砕きやすいです。
次に、シーフード、カレーと続きます。2023年4月発売の「トマト&チーズ味」は女性に人気で、発売からわずか2カ月ほどでシリーズの中でも上位の人気商品になっています。コープヌードルは2014年以降、毎年新しいフレーバーが開発されており、今も新しいフレーバーを考案中です。
お楽しみに。
商品によって使用している素材が違いますが、しょうゆ・カレー・トマト&チーズ味に入っているのは、味付け豚ミンチです。2021年に登場した「みそ」味に入っている肉は、大豆タンパクをミンチ状にしたものです。将来のたんぱく質不足や環境問題などの懸念がある中、大豆などを活用した植物肉の取り組みが広がっています。
組合員、生産者・メーカー、生協と、工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
3分待つだけで食べられるって、とっても便利ですね。
ふたなしで2分で完成。子どものおやつや、昼食のスープに。
CO・OP ちょっとがうれしい ミニうどん
(きざみきつね)97g(めん 20g×4)×2 ►
日清食品の創業者、安藤百福夫妻の半生をモデルとした朝ドラ『まんぷく』、記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。NB(ナショナルブランド)商品の即席麺「チキンラーメン」を開発し、その後同じくNB商品の「カップヌードル」を開発します。お湯を注いで3分でできる即席麺は、なぜ3分でおいしく完成するのでしょう。
カップ麺には、「瞬間油熱乾燥法」という技法が使われています。麺を高温の油に入れると、水と油の温度差によって、麺に含まれている水分が外に弾き出されることを利用した乾燥法です。水分が弾き出された後の麺には、無数の穴があいていて、これに熱湯を注ぐと穴から水分が吸収され、麺は素早く元の柔らかい状態に戻ります。また、この技法により、麺はほぼ完全乾燥の状態になるので、長期保存も可能となっています。(コープヌードルの賞味期限は、製造日より6カ月)
この「瞬間油熱乾燥法」の着想の原点は、「てんぷら」でした。安藤氏は、妻がてんぷらを揚げているのを見て、油を用いて麺を乾燥させるアイデアを思い付いたそうです。朝ドラファンの編集者、ドラマでのこのシーンを覚えています。ちなみに、朝ドラが放映されていたころは、商品にもかなり反響があったそうですよ。
カップ麺と同様、みなさんがよくご存じなのが、日清食品のカップ焼そば、「日清焼そばU.F.O.」。「焼そば」という言葉より目立つ個性的な名前の商品です。
あの名前の由来をご存知ですか?
商品名の「U.F.O.」は、商品特長である「うまいソース(うまい=U)、太い麺(ふとい=F)、大きいキャベツ(おおきい=O)」を表しているんですって!
今回お話をうかがった「コープヌードル」、冒頭のレシピ紹介で掲載しているコープヌードルの画像は、麺をフォークですくっています。編集者が子どものころにテレビで見た、日清食品の「カップヌードル」のCMは、外国の人が「カップヌードル」をフォークで食べていました(編集者の歳がばれる…)。「ラーメンをフォークで食べる!? かっこいい!! いつか私もやってみたい」と憧れたものです。でも、母が生協好きだったわが家にはカップ麺が無く…。その後、生協で「コープヌードル」が利用できるようになり(そのころには結構な大人になっていました)、今では箱買いしています。いまだにフォークで食べたことはありません。やっぱり箸が食べやすい!