株式会社ふくれん・福岡県朝倉市
1997年の開発当初、市場の炭酸水は海外産で業務用の瓶入りが主流でした。組合員から「家庭で手軽に利用できる炭酸水」を求める声があり、そのまま飲んでもおいしい炭酸水の開発が始まりました。めざしたのはシンプルに「水」と「二酸化炭素」だけの炭酸水です。まずは原料となる水探しから始まりました。朝倉市の水道水や井戸水、周辺の湧き水など、さまざまな水を調査。試作品を作るのに大掛かりな機械を立ち上げるため、その準備が大変でした。炭酸水になるとどのような風味になるのか試作を重ね、炭酸との相性がよい「甘木(あまぎ)の深井戸水」に決まりました。
採水地である朝倉市は「水の郷百選」にも選ばれる水の豊かな地域です。深井戸水は水を通しにくい硬い岩盤層の下にあり、地表からの影響を受けにくいため、一年を通して水質が安定しています。その水のおいしさを生かすため加熱殺菌はしていません。4回のろ過の後、炭酸が一定になじむように余分な空気を取り去る脱気装置を通し、さらに除菌フィルターでろ過しています。くみ上げてわずか4時間で製品になる速さですが、官能検査では訓練を受けた社員が複数名で行い、安全の追及は徹底しています。環境にも配慮し、容器は軽量化して再生プラスチックを使用しています。
誕生以来、おいしさと手軽さから組合員の支持も高く、「ただたん」の愛称で人気を博しています。
◂除菌フィルター
加熱殺菌を不要にするため、水に含まれる微生物を除去できる細かい目開きフィルターを使用
◂発売当時のパッケージ
1998年4月、「そのまま飲んでおいしい炭酸水」として200ml缶で発売。無糖炭酸水の先駆け
◂学習会(2023年)
コロナ禍を経て、学習会などが再開。各地で炭酸水のほか、スムージーや黒酢ドリンクの学習会を行っている
コロナ禍では交流会や学習会に参加できませんでしたが、最近少しずつ学習会などに呼ばれることが増えました。交流会では「気になっているけれど」と言われるので、「どうぞたくさん飲んでください」と試飲してもらいます。私の顔を見て、話を聞いてもらうことで、どんな人がどんなふうに作っているのか、メーカーのことを知っていただけます。そこに信頼が生まれると思っています。水と炭酸のみで作るシンプルな商品なので、味が変化してしまうと長年築いてきた信頼関係は崩れてしまいます。メーカーとして、今後変わることなく味(水)の管理や環境への配慮などに努めていきます。
生協は、組合員のみなさんとの距離が近いと感じています。いろいろな声を直接聞くことができます。これまでもみなさんの声に応え、炭酸を強くしたり、炭酸ガスが抜けにくくなるようキャップの素材を変更したり、ラベルを剥がしやすくする工夫などをしてきました。安全・安心な商品であることはもちろん、これからも中身だけでなく、包材にもこだわり、環境に配慮してくことを大切にしていきます。ただの炭酸水は、2023年で25周年を迎えました。今後30年、50年とみなさんに愛され続ける商品になるよう、がんばっていきます。
■ ただの炭酸水は、味がついていないので、果汁やフルーツなどでお好みの味をつけることができます。
■ 混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうので注意!
■ 焼き色が均一になります。
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材料を混ぜた後、なるべく早めに焼くのがコツです。
時間がたつと炭酸が抜け、ふくらみが弱くなります。
※ホットプレートの場合は、160℃で表2分30秒、裏2分です。
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キウイフルーツや桃、りんごで作ってもおいしいです。
皮ごと漬けて、食べるときに皮をむきます。密閉容器の代わりに、ビニール製の密閉袋でも作ることができます。
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炭酸水を使うとお肉がやらわかくなります。
しっかりとした味付けなので、お弁当のおかずにぴったり!
■ 好きなアイスキャンデーでいろいろ試してみよう!
炭酸ガスは、温度が低いほど液体に吸収されやすい性質があるので、なるべく気温の低いところで保管し、飲まれる前に冷やすことをおすすめします。開封後はなるべく早くお飲みください。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
発売当時、同僚がそのまま飲んでいてびっくり!でも今では当たり前。
ミックスキャロットをベースに、ほうれん草を22%ブレンド。独特の昧わいを抑えた飲みやすい果実野菜ジュース。
【CO・OP】ミックスキャロットほうれんそう(国産にんじん・ほうれん草使用)125ml▶︎
ミックスキャロットをベースに、ほうれん草を22%ブレンド。独特の昧わいを抑えた飲みやすい果実野菜ジュース。
【CO・OP】ミックスキャロットほうれんそう(国産にんじん・ほうれん草使用)125ml▶︎
「CO・OPただの炭酸水」は、福岡県朝倉市の深井戸水が原料です。工場の敷地内には井戸があり、毎日深井戸水をくみ上げています。では、深井戸とは何でしょう?
地下の奥深く、水を通しにくい岩盤層を超えて掘り下げられた井戸が「深井戸」です。一方、岩盤層より浅いものを「浅井戸」と言います。
開発時に「湧水」「水道水」「深井戸水」の3つを飲み比べ、最もクセがなく、おいしかった「甘木(朝倉市)の深井戸水」に決定しました。「甘木(朝倉市)の水」は、国土交通省が定める「水の郷百選」に選ばれています。
水の硬度とは、水の中に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウムの量に換算して表したものです。
欧米のように石灰質の地域を長い時間かけて通ってくる水の硬度は高く、日本のように地中での滞留時間や河川延長が短い場合、水の硬度は低め(軟水)になります。
「甘木の深井戸水」は、日本人になじみのある軟水。カルシウムに比べてマグネシウム量が少ないため、苦味が少なく、のどごしがよいのです。
原料が水と炭酸ガスのみの、ごくシンプルな「CO・OPただの炭酸水」。他の原料はもちろん、味も付いていないことから、商品名も「ただの炭酸水」です。
発売当時、このネーミングから、交流会などで「無料」だと思われ、持ち帰られてしまうことがあったとか、なかったとか(笑)
2023年で25周年を迎えた「CO・OPただの炭酸水」。「水と炭酸、ただ、それだけ」の炭酸水は、長く組合員のみなさんに愛され続けてきました。これからも、30年、50年とどうぞよろしくお願いします。