株式会社エム・ティ・愛知県津島市
手軽に食べられるバナナは、輸入品のため農薬などに心配の声がありました。そこで東海コープ※1では、安心して利用してもらえるバナナを作ろうと、洗浄・袋詰めをする専用のラインを現地に作りました。バナナは指定園地で栽培されたものです。指定園地は国際的な生産工程管理認証を取得し、定期的に認証団体の監査を受けています。収穫時には虫などの付着の点検と2回の洗浄、専用ラインに運ばれてからも3回の洗浄、異物付着点検が行われています。キャラクターが入ったオリジナルラベルはその証で、管理番号シールでどこの園地の収穫でいつパックされたのか、追跡できるようになっています。
残留農薬についても年2回以上の検査が行われ安全を追求しています。
※1 東海コープ事業連合:コープあいちを含め東海三県の3つの生協と協同して事業や活動をすすめ、より価値の高い生協をつくり上げていく組織。
バナナは堅く青い状態で収穫されます。これは、日本に生息しない害虫や卵が国内に入るのを防ぐためです。名古屋港にある加工場の室で、5日間かけて追熟※2し黄色いバナナになります。フィリピン産バナナは熟度が高くなると甘味が増す品種です。個体差もあり、勘と経験に左右される職人技ともいえる大変難しい作業です。追熟されたバナナは、商品をお届けする保冷箱(発泡スチロール製の通い箱)にセットする直前に、流通加工会社のエム・ティで再チェック。その時点で実が傷んでいるものなどを除外します。時間をかけて安全とおいしさを求め、ようやくみなさんの元に届けられるのです。
※2 食べごろになるまで成熟させること。
◂点検作業
エム・ティのセンターで、変色、傷、重量などを厳しくチェック。
◂管理番号シール
シールに記された番号で、収穫の園地やパックの時期が追跡できる。
◂交流会(2018年)
学習会や幼児食交流会などで、直接組合員にお伝えしている。
一般量販店の場合、私たちは消費者の顔を見ることはできませんが、生協は組合員のみなさんに直接会って声を聞くことができます。話をしていると、自分には当たり前のことが、そうではなく、「そういう意見もあるのか」「改善しなければいけないな」と気付くこと、教えられることが多くあります。まだまだ「輸入品は心配」「実際に見て買いたい」という方もいます。安心して食べていただけるよう細心の注意を払い、よりよい商品を届けられるよう努力しているので、ぜひ直接会ってお話しし、手に取って食べていただきたいです。一度食べていただければ分かってもらえると思っています。
■ ドーナツ型にする場合は、生地を搾り袋に入れ、クッキングペーパーの上に搾り出し、ペーパーを上にして油に入れると、きれいに揚がります
■ にんじんペーストと水の代わりに、CO・OPミックスキャロットを使えば簡単!
大豆は「畑の肉」と言われるように、たんぱく質がたっぷり。
アルコールの分解に力を発揮するので、ビールのおつまみに枝豆がついてくることが多いのです。家族にビールやお酒を飲む人がいればぜひ。
きゅうりはほとんどが水分ですが、利尿作用があり「むくみ」を解消してくれます。体を冷やす効果もありますよ。
トマトに含まれるリコピンは、老化や日焼け防止に効果があるといわれています。美肌を気にする人にはぴったり。
セロリには食物繊維が多く含まれています。便秘に悩む人におすすめ。カリウムも豊富なので、血圧が高めの人にもおすすめです。
パプリカはビタミンCがたっぷり含まれているので、疲労回復効果があります。暑さで疲れた日にぴったり。カロテンも多いので、髪や目、皮膚の健康も保ちます。日焼けしたあとにいかがでしょう。
あずきには食物繊維が豊富です。利尿作用もあり、むくみを解消して体の中の湿気を取ってくれます。鉄分も多く、貧血に効果があります。
最適保存温度は15~20℃。13℃以下の寒い場所は苦手です。バナナスタンドなどにつるしたり、1本ずつ切り離して、ポリ袋に入れたりラップや新聞紙で包むと、さらに長持ちします。
室での追熟が終わると、出荷まで一度バナナを冷やします。出荷する際、外気との温度差で果皮が収縮し、裂けることがあります。また、空気の乾燥や、木になっているときのバナナの熟度が高いと裂けることがあります。
組合員、生産者・メーカー、生協と、工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
バナナは種類も豊富で値段も手ごろ。いろいろ食べてみるのもいいですね。
甘さぎっしりの高地栽培バナナ。気温が低い標高が高い場所でじっくり育成。昼夜の寒暖差で甘みも増します。
スウィーティオバナナ(グリーンフォレスト)▶
約600g(3〜7本)
コープの「フィリピン産バナナ」のパッケージをご覧になったことはありますか?緑のラベルをよく見てみると、コープぎふ・コープあいち・コープみえのキャラクターが描かれています。当初はメーカーである「Dole(ドール)」のロゴが入っていましたが、「より生協らしいラベルを」と各生協のキャラクターを入れることになりました。でも、いざラベルを作成しようとしたところ、キャラクターをどの順番で並べたらよいのか、と悩んでしまったそう。いろいろ考えた結果、「県の配置に合わせよう」となり、今のラベルが完成しました。
バナナが栄養満点であることは、みなさんご存じの通り。でも、バナナの色で体への効果が違うって知っていましたか?野菜・果物流通の専門家、エム・ティさんに教えていただきました。
「青めバナナ」、便秘の人は食べるべし!
整腸効果を考える上で、忘れてはいけない成分があります。それは、食物繊維と同様の働きをする「難消化性デンプン」。「青めバナナ」に多く含まれます。
「黄色バナナ」は、抗酸化作用とアンチエイジング効果
美肌によいとされるビタミンB群の中でも、"美容ビタミン"と呼ばれる、ビタミンB2、ナイアシンB3、ビタミンB6が、他の主な果物と比べて多く含まれています。これらの成分を同時に取ることで、肌荒れ予防ができます。
「茶色バナナ」は、胃の働きと免疫力アップに
シュガースポットが出ている「茶色バナナ」は、免疫活性を高める効果があります。また、果物では珍しいリン脂質という成分が含まれるおかげで、胃潰瘍を抑制する効果も!胃の働きを正常にコントロールしてくれるので、胃に負担がかかりがちな食生活をしている人や、ストレスの多い人におすすめです。