株式会社クラブコスメチックス・大阪府大阪市
高度経済成長期の1972年、「化粧品公害」と呼ばれる肌トラブルが多発していました。「毎日素肌に使うから安全・安心な化粧品を」という組合員の強い要望と、創業以来、植物抽出成分にこだわってきたクラブコスメチックスの姿勢が重なり、生協とクラブコスメチックスで共同開発が始まりました。全国延べ8000人の組合員アンケートをもとに5年の歳月をかけて、1977年コープ化粧品の第1号商品「コープ基礎シリーズ」が誕生。ミニセットが発売されました。着色料、鉱物油などの成分を使わないことを組合員が求め、それに応えた組合員のための商品です。
この間何度も改良が重ねられましたが、一貫して変わっていないことがあります。それは組合員の要望による全成分表示と、製造年月日の記載です。これは品質に自信があるからこそできること。さまざまな試験で安全性を確認するのはもちろん、過去5年間の全製品・全ロットを保管し、製造から1年経過後に製品試験を実施する念の入れようです。でも、どんなによい商品でも使ってもらわなければ何にもなりません。毎日使い続けられる誠実な価格、品質に合った価格をめざし、広告費をかけず、過剰な包装もしていません。
リニューアルは、必ず行われる組合員アンケートや聞き取りに基づいていますが、製品だけでなく、容器の使いやすさにまで及んでいます。時代のニーズに合わせて組合員の思いに応えること、これも開発当初から変わっていません。世代を超えて長く愛される秘密はここにもあります。
◂製造年月日を記載
3年以上品質を保てる商品は製造年月日記載の義務がなく、多くのメーカーは製造番号のみ。コープ基礎化粧品は以前から記載
◂設計開発・品質管理
成分となる植物や生薬を研究し、その配合バランスや抽出方法など検討を重ね、よりよいものをめざしている
◂交流会(2018年)
センター・店舗・福祉施設などで学習会・交流会を開催。使用感や効果を実感してもらい、声や要望をいただく
いつも組合員の声や要望から、商品の開発やリニューアルをしています。どんな年代の方にも、どんな肌質の方にも合う化粧品を作りたかった私共は、組合員からたくさんの声をいただいたおかげで、よい商品を作ることができました。商品開発で悩んだときはその声が生かされます。自信を持って商品を出せるのは、みなさんの声があるからです。思いを反映して一緒に作り上げたからこそ45年という長い年月愛され続けてきました。これからも50年、それよりずっと先も、みなさんと一緒に歩んでいきたいと思っています。
基礎化粧品には1つ1つ、それぞれの役割があり、
「ステップケア」が大切です。
「落とす」「与える」「守る」の順で使いましょう。
クレンジング→洗顔料→化粧水→美容液→乳液→クリーム
オールインワンゲルなら、洗顔後これ1つでOKです。
本来、化粧品は常温で保管できます。極端な高温や低温での保管は避けてください。日が当たる窓辺から冷蔵庫へ移すなどすると、温度変化が原因で品質の安定性が保たれなくなるのでNGです。
適切な条件で保管、使用された場合に限られます。ふたをしっかりと閉め、高温多湿の場所に置かないようにしましょう。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地見学や学習会で多くの交流をしてきました。
たっぷり使って、肌も心も豊かな気持ちに!
肌荒れ予防やハリを与える効果が期待できる、1品6役のオールインワンゲルです。
配合されているシロツメクサエキスは、地元田原市で栽培されたクローバーを使用しています。
ナチュラルスキンジェル
幸せハーブの香り►
「化粧品を生協から買う?って思っていました。食品のイメージが強いので、化粧品はそれなりのものなのでは?」
これは、交流会に参加したある組合員の正直な声です。以前、ウィズコープで化粧品を特集したときも、同じような感想が寄せられました。なぜ生協で化粧品を取り扱うのか。
生協は、みんなが力を出し合い、自分たちのくらしと健康を守り、よりよくしていくための組織です。食品はもちろん、くらしにまつわるいろいろなものがよりよくなるよう、私たち組合員が声を出して作り上げています。コープ基礎化粧品(以下、コープ基礎)は、「毎日使える安全・安心な化粧品がほしい」「コープでも化粧品を取り扱ってほしい」という組合員の声に応えて商品開発がスタート。毎日使うものだからこそ、安全・安心なものであることは食品と同じですね。
最初に、素直な感想を述べられた組合員。交流会でコープ基礎のことを知ったのち「天然成分にこだわった、こんなすごい物をずーっと作り続けていることを、もっと広げてほしいです。ちょっとおとなしく作りすぎです!」とおっしゃってくれました。
写真は1978年に新発売されたコープ基礎シリーズです。スキンローションの価格は480円でした。当時、大学卒初任給の平均が約95,000円だったそうです。
現行のスキンローションは通常価格で税別710円(高保湿は税別800円)です。価格が安いと質もそれなりなのではないか?と言われることもあります。コープ基礎は、誕生当時から原料は植物由来の成分を厳選し、今もなお時代のニーズを追求し、組合員の声に応えるべく研究されているのに、なぜこれほどの価格で利用できるのか。それは、店頭に販売員を置かず人件費をかけない、広告費をかけない、説明書に添付や化粧箱に入れることをしないからです。この商品を一般流通で販売すると、この価格では販売できないそうです。
コープ基礎のボトルにはいろいろな秘密があります。
1つ目は、全成分が表示されていること。一般の化粧品は添付された説明書に記載されていますが、コープ基礎はボトルに印字しています。
2つ目は、製造年月日が記載されていること。コープ基礎では6桁の数字で製造年月日が記されています。一度、容器の側面や底を探してみてください。
3つ目は、スキンローションやミルクローションのふたです。使いやすさに配慮されていて、手のひらでも開けられるように突起がついているんですよ。ふたの上に手のひらを当て、指でつかまずにふたを回してみてください。
その他にも、化粧水の種類(しっとり・さっぱり・高保湿)のふたの色を変え、一目で違いが分かるようになっていたり、外箱を付けず無地のフィルム包装でごみを削減するなど、容器にまでこだわっているのです。
ウィズコープでも紹介した新商品「ナチュラルスキンジェル」。1品6役のオールインワンゲルですが、田原市で栽培されたクローバーから抽出された「ハピクロ」というシロツメクサエキスが配合されています。このクローバー、実は四つ葉のクローバーなのです。(一部四つ葉でないものも含まれます)
田原市で、四つ葉のクローバーが通常よりも高確率で出現する株が発見されました。その株を基に、四つ葉のクローバー研究家の方が10年以上研究され、株の育成に成功。田原市では、(株)あつまるタウン田原が主体となり、「幸せの四つ葉プロジェクト」を発足させ、地域の福祉施設、商店街などと協力して、障がい者の就労支援、街の活性化などを目的に活動しています。福祉事業所では、クローバーを利用したグッズや木製品、クッキー、キーホルダーなどを作成し、販売しています。中には商品にできないクローバーもあり、「ナチュラルスキンジェル」はそれらのクローバーが原料ととなっているのです。
田原市で四つ葉のクローバーを栽培しているのは、園芸農家の伊藤さん。専門はアジサイです。生産を始めて4~5年がたちますが、クローバーの栽培はまだまだ不明なことも多く、伊藤さんも初めてのことなので試行錯誤の毎日だそうです。
公園などに自然に生えていて、雑草のようですが、とても繊細な植物で栽培には苦労が多いとのこと。春・秋に育つので暑さに弱く、直射日光があたらないよう遮光をしたり、水やりも欠かせません。編集部がうかがった日も、伊藤さんは汗だくで作業をされていました。
伊藤さんがそこまでして栽培をされるのは、「地元で見つかったものだから、それで地域が活性化するなら」という地元を思う気持ちがあるからだそうです。
ハリを与える効果が期待できるシロツメクサエキス(保湿成分)が配合されたジェル。四つ葉のクローバーから抽出されたエキスです。幸せがいっぱい詰まっているかも?! 11月4週に掲載されます。ぜひご利用ください。
11月7日から、コープあいちのインスタグラムでもオールインワンジェルの情報を発信します。
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