不二製油株式会社・大阪府泉佐野市
大豆は「畑の肉」と言われるほど、良質なたんぱく質を多く含んでいます。不二製油では油を搾った大豆から、独自技術でたんぱく質を取り出し、それを使った商品を製造していました。必須アミノ酸をバランスよく含む大豆たんぱくを組合員に手軽に取ってもらいたいと、ぎんなんがんも、枝豆がんもが誕生しました。
それでも業務用の商品を主力としていたため、発売当初は組合員になかなか利用が広まらず苦労していました。そんなとき生協から試食交流会への誘いがあり参加。やがて、おいしいが故の組合員の熱心な質問や食べっぷりのよさに圧倒されるほどになりました。1992年発売から実に30年、交流会への参加は組合員から支持の高い商品となるきっかけの一つになりました。
豆腐から作ったがんもと違い、粉末の大豆たんぱくで作ると冷凍しても滑らかな食感になります。揚げ油は毎日酸化度をチェックし、常に新しい油を補充しています。低温、中温、高温の順にていねいに揚げることでふっくら仕上がり、味染みのよいスポンジ状の生地になります。不二製油ならではのこだわりがここにあります。
おいしさだけでなく安全へのこだわりも徹底しています。原材料の大豆たんぱくはもちろん、枝豆やにんじんなど原材料メーカーで品質チェック済みでも、工場内で洗浄や再検査し異物除去を行っています。もちろん出来上がったがんもにもさまざまな検査が待ち受けています。原点は安心して食べられること。おいしさも一層引き立ちます。
◂非遺伝子組み換え大豆使用
北米、中国、日本産の大豆原料のみを調達。栽培、輸送および保管において厳しい管理を行っている
◂粉末状の大豆たんぱく
油を搾った後の大豆を豆乳とおからに分け、豆乳からたんぱく質だけを取り出し、粉末状にしたもの
◂選別
急速冷凍されたがんもは異物探知機でチェックし、焼き色や形など外観を目視で確認する
生協の他、外食産業にも携わっています。コロナ禍では、外食や給食が縮小され、しんどい思いをしました。数多くあった交流会や学習会も延期になり、組合員のみなさんに、直に商品のよさをお伝えする機会も少なくなってしまいました。いかに商品を認知していただくか、いろいろと検討し、カタログなどの紙面にみなさんの声を紹介しながら、調理の提案をしてきました。一方で、商品開発に力を注ぐことができ、さらによい商品をお届けできるようリニューアルをすすめることができました。
生協組合員の素晴らしいところは「商品を一緒に育てていこう」という思いです。健康への関心も高く、商品への理解もあるので、一緒に商品を作っていきやすいと感じています。みなさんの声をフィードバックし、またそこから上をめざすことができ、商品開発の鍵にもなります。
最近、健康に留意する人が増え、大豆ミートが注目されています。私たちはずっと前から大豆たんぱく食品を扱ってきました。これからも、大豆たんぱくの大切さを伝え、おいしさと栄養バランスをいつも食卓にお届けできるよう、みなさんとともに、食の未来を創り上げていきたいと思います。
■ 冷蔵庫で冷やして大根おろしをのせれば、あっさりとした一品に。
■ 「CO・OPやわらかぎんなんがんも」でもおいしく作れます。
■ あらかじめラップをかけて、電子レンジで加熱してから焼くとさらに時短!
■ ごま油で炒めることで、コクのある豚汁に仕上がります。
■ がんもを煮すぎないよう、先にかぼちゃを入れてから煮ましょう。
できるだけ必要な量を使ってください。「CO・OP枝豆がんも」はバラ凍結なので、1個からでも調理できます。
また今回のリニューアルで、1袋の量が使い切りやすい量になりました。
常に新鮮な油で揚げて、冷却後に急速冷凍しているので油臭くならず、不要なのです。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
どれを食べても枝豆がゴロゴロ。兄弟げんかの種にならないのも安心!?
大豆たんぱくを主原料にした、しょうゆ風味が香ばしいから揚げ。
必須アミノ酸をバランスよく含む大豆たんぱくを、組合員に手軽に食べてもらいたいという思いから、1991年に「CO・OPぎんなんがんも」が発売されました。ぎんなんがんもは好評でしたが、がんもは煮物にすることが多く、冬の商品と思われがち。ぎんなんは苦手なお子さんが多く、しかも、お値段もちょっとお高め…。そこで、夏でもがんもをおいしく食べていただけるような、さわやかなイメージの具材を検討した結果、お子さんにも好まれる枝豆が候補に挙がりました。
枝豆をがんもの中に入れてみると、鮮やかな緑が生地の中で映え、また歯ごたえのある食感が、がんものやわらかい生地の中で生きました。さらに、枝豆がんもと同じ大豆ということもあり、味の相性もよかったため、「枝豆」をメインの具材とした「CO・OP枝豆がんも」が誕生しました。
みなさんから愛され続けるロングセラー商品を、もっと多くの方にお届けしたいと考え、おいしさアップと、さらなる時短調理を検討しました。ごろっとした枝豆とクラッシュした枝豆で配合量を増やし、生地にキャベツを練り込むことでおいしさをアップしました。
リニューアルにあたり、生地のうま味と甘みを増やしたいと、いろいろな野菜で試してみたところ、キャベツが一番おいしかったそうです。また、がんもの厚みを少し薄くすることで火が通りやすく、調理時間を15分から10分に短縮できました。定番の煮込み調理はもちろん、焼きがんもなどもおすすめです。
冷凍のまま調理できるのは、解凍する手間がなく便利ですね。新しくなった「CO・OP枝豆がんも」、ぜひいろいろな調理方法で食べてみてくださいね。