株式会社小杉食品・三重県桑名市
昭和8年創業の小杉食品は、納豆嫌いの人にもぜひ食べてもらいたいと、ユニークでこだわりのある納豆を作り続けているメーカーです。「CO・OP有機小粒カップ納豆」は開発当初は別のメーカーが作っていましたが、生産中止になってしまいました。有機栽培納豆は、製造工場が有機JAS認定を取得していなければならず、その認定を持っていた小杉食品に依頼したところ、生協のこだわりに賛同し引き受けてくれました。
こだわりはもちろん安心して食べられる商品であること。有機栽培と明記された大豆は厳しいJAS規格に合格したもので、安全・安心の極みともいえます。国産大豆で有機栽培となると、希少でかなり高価格。とても「毎日の食卓に」とおすすめできる商品は作れません。アメリカの広い畑で栽培された有機栽培大豆を使うことで、手に取りやすい価格で安全・安心な納豆をお届けできています。
安全でおいしい納豆を届けるために検査は欠かせません。毎日ロットごとに官能検査をし、味や香り、豆の状態を確かめています。微生物検査や金属探知機による異物検査なども行われ、工程もトレーサビリティでしっかりと管理されています。
現在、カップ1個ずつに賞味期限が印字されていますが、これは組合員の要望がかなったもの。曲面に印刷できる特殊な機械やインクが必要でコストがかさみますが、作業効率を努力で補い改善して応えてくれました。
小さなカップには、おいしさと安全、それに組合員の困りごとに何とかしたいという小杉食品の思いも入っているのです。
◂アメリカの広大な圃場
3年以上、土壌に農薬・化学肥料を入れていない畑で大豆を育てる。
◂冷却熟成室
冷却熟成室で約24時間熟成させる。コンテナ上の黒色のパイプからは、マイナスイオンが注がれている。
◂賞味期限印字
カップに印字したことで、外装フィルムをはがしても賞味期限が分かる。2021年、バイオマスインクに変更。
コロナ禍では、学校給食の停止や飲食店・宿泊施設の休業で出荷が止まってしまい、一般商品の納豆が余ることを懸念しましたが、以前からお付き合いがあった地元の「こども食堂」や高齢者施設などへ納豆を寄付し、無駄にせずに済みました。一方、生協商品の有機納豆は注文数が増え、限界ぎりぎりの増産が続き、欠品しないよう製造出荷に努めました。また、大豆はアメリカ産なので、海外からの輸送が遅れることも心配でした。
アメリカ産というと敬遠されがちですが、この商品は素晴らしい商品だと自負しております。品質や生産方法に関係するさまざまな厳しい基準をクリアした有機JAS認証を受けた大豆だからです。隣の畑の農薬が風で飛んできたり、雨水で化学肥料が流れてくることのない広大な畑で作られた安全・安心な有機栽培大豆100%使用の納豆です。
組合員の声が反映されるのが生協です。一人ひとりの意見がメーカーに届く仕組みになっていますよね。交流会や学習会で組合員のみなさんからいろいろなお話が聞け、その中には要望や質問も多くあります。その声が商品改善につながり、商品をよりよくしてくれます。いろいろな声を聞いて、常においしくて安全・安心な商品作りを心掛けています。当社へのご意見・ご要望がありましたら、どんどんお寄せください。
■ メレンゲに火を通して作る料理なので、メレンゲの泡を潰さないように混ぜましょう。
■ 火にかける時間が短いので、ねぎは生でも食べられるものにするか、先にねぎをフライパンに敷いてから卵液を入れるようにしましょう。
■ 辛いのが好きな方は、ドレッシングに粉唐辛子などを入れて♪
【レシピ提供:日本食糧新聞社 管理栄養士 山本理江さん】
大粒納豆ならではの食感を楽しんで♪ 納豆入りキーマカレー納豆菌に含まれるナットウキナーゼという酵素には、血管につくられる血栓を溶かしやすくする働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を予防する効果があります。血栓ができやすい時間帯は睡眠後6〜8時間とされていて、睡眠中に発病することが多いそうです。ナットウキナーゼは食後4時間くらいから働きだすので、夜がベストです。他にも、たくさんの健康効果があるので、朝もおすすめですよ。
熟成がすすむとタンパク質の分解もすすみ、チロシンが出ます。食べても無害ですが、ザラザラした食感で、臭いもきつくなるので、加熱する料理に使うとよいでしょう。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
ねぎをたっぷり入れて臭いを消し、たまごでさらさらフワフワ食感に!
遺伝子組み換えでない北海道産のハヤヒカリという黒目大豆を使用。糖度が高く、ふっくらもっちりとした食感です。
CO・OP有機小粒カップ納豆
135g(45g×3)+たれ+からし ►
日本の納豆は健康食品として人気があり、海外でも食べられています。小杉食品の納豆も、フランスやドバイなどへも輸出されているそうです。では、日本で作った納豆を、どうやって運んでいるのでしょう?なんと、冷凍して船で運ぶとのこと。日本で販売する納豆と同じように作り、大きな冷凍庫で24時間以上かけて冷凍し、船便で輸出されます。海外のスーパーでは、冷凍食品として売られているそうですよ。
ご家庭でも、購入した納豆をすぐに冷凍庫に入れ、食べる前日に冷蔵庫内で解凍すればOKなので、少し長く保存したいときは冷凍庫へ。
組合員との交流会や学習会でよく質問されるのが、「納豆の混ぜ方」。
たれを入れるタイミングや混ぜる回数などなど。「たくさん混ぜるとおいしくなるの?と聞かれますが、少ない回数では、あまり関係ありません」と河端さん。血栓溶解酵素のナットウキナーゼなど納豆特有の酵素や効能は、かき混ぜても増えることはないそうです。
ただ、芸術家・美食家で有名な魯山人は424回混ぜていたそうです。現在の科学では、うま味をセンサーで計る機械があり、その機械では100回まで急激にうま味が多くなり、その後424回まで緩やかに上昇しました。挑戦する方は100回くらいがおすすめです。
かき混ぜることで納豆菌に含まれる、うま味成分のグルタミン酸が増えたり、ネバネバ感が強くなって食感がよくなることもあるようです。納豆の粘りが苦手な方もいるので、これは好みですね。
河端さんのおすすめは、たれや薬味を入れる順番。ふたを開けたら、たれとからしを取り出し、まず納豆を混ぜる。そこへたれを入れて軽く混ぜ、その後からしや薬味を入れると、よりおいしく食べられるそうです。
そして、イチ押しレシピは、「納豆牛乳茶漬け」!(お茶を入れないお茶漬けです)
❶ 牛乳を温め、沸騰する(幕が張る)前に火を止める。
❷ 納豆に、たれだけを入れて混ぜ(からしは入れない)、ごはんにかける。
❸ ❶の牛乳を納豆の上からかける。
ポイントは、牛乳は必ず納豆にかけること!納豆がクリーミーになるそうです。ぜひお試しあれ!