JA愛知みなみ・愛知県田原市
株式会社ロッセ農場・岐阜県高山市
株式会社大里畜産・三重県津市
1980年代初頭、当時の食肉の生産環境は生産性重視の時代でした。そんな中、「安全・安心でおいしい豚肉が食べたい」「地元で育った産物を地元で消費したい」という組合員の気持ちと、「たくさんの人に豚肉を食べてもらいたい」「『生産者の顔が見えること』が理念の根本」とする生産者の気持ちが結びつき、産直豚の取り扱いが始まりました。生産者それぞれが品種や飼料、飼育方法にこだわった、生協オリジナルの豚肉です。
豚肉のおいしさは、与える飼料が大きく関係しています。おいしい豚を育てるためには栄養価が高く、消化・吸収のよい飼料が必要で、リキッドフィーディング(液状化飼料給与)システム※や飼料米配合が用いられています。飼料を液状化することで豚が食べやすく、安全性と衛生面に優れ、高カロリーな飼料ができます。食品
飼育環境を整えることも大切な要素です。健康な豚を育てるため、細心の衛生管理で豚にストレスを与えないようにし、獣医による健康診断を行う「ポーククリニック」にも取り組んでいます。
こうした生産者の努力で、おいしく、安全・安心な「産直豚」を安定してお届けしています。
※ 食品工場などから届くパン・小麦粉・牛乳などの未利用・未使用食品を液状に加工して与える給餌方法。
ロッセ農場の取り組み
◂リキッドフィーディング用の食パン・菓子パン類。
他にも、ゆで麺、小麦粉、コロッケなどが運ばれてくる。
JA愛知みなみ・大里畜産の取り組み
◂子豚の飼料には約1〜2%、成豚は約10%の飼料米が配合されている。
◂はぐくみ自慢認証取得
生産方法や衛生管理環境対策など、東海コープ事業連合独自の「品質指針」をクリアした「自慢の取り組み」を形にしたもの。
おいしい豚肉づくりのために、志を同じくする生産者で高品質豚生産会を結成、話し合いや学習会を行いながら、生産環境の統一をすすめてきました。しかし今、後継者不足問題に直面しており、生産者が減っています。今回のコロナ禍では豚肉の需要が高まり、原料の確保に苦労しました。
生産者は「はぐくみ自慢」という高いハードルをクリアし高品質を維持することに誇りを持ち、日々大切に育てています。家で食事をする機会が増えた今、「私たちは生き物の命をいただいているんだ」ということをお子さんたちに伝えながら、おいしい豚肉を家族団らんで食べてほしいです。
自分で作る自給自足なら安心して食べられますが、それが難しい現代、私たちは組合員のみなさんの「代わりに作る人たち」だと思って豚肉を生産しています。
おいしい食事は子どもを笑顔にし、人を幸せにしてくれます。豊かな食事は健康な体と健全な精神を育みます。私たちは、そのお手伝いをしていると思っています。
ロッセ農場は「安全・安心」「高品質」「おいしさ」「安定供給」を追求してきました。長年の研究を基に、さらに研究を重ね、今後も組合員のみなさんから信頼される生産者として、一生懸命取り組んでいきます。
■ 火をつけるのは鍋に具を入れた後!豚肉がやわらかくなります。溶き卵は2回に分けて入れます。
注:鍋が小さいと吹きこぼれることがあります。 鍋の大きさに合わせて、だし汁の量を加減してください。
■ 大根おろしの汁は、蒸すときに使うのでとっておく。
■ 豚肉を半解凍で使うと並べやすいです。梅おろしをのせている間に、ちょうどよく解凍されます。
冷凍肉は、細胞壁を壊さないようにマイナス30℃で凍らせています。凍ったまま調理すると、うま味を含んだドリップが流れだしパサついたお肉になってしまいます。
この液体にはお肉のうま味とビタミンなどの栄養が詰まっています。脂肪をつぶさないように優しくもみ込んで肉に戻しましょう。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地・工場見学や商品交流会などで多くの交流をしてきました。
豚肉はビタミンなどの栄養も豊富。たくさん食べて、寒い冬を元気に乗り切ろう!
スライス、ブロックの他、冷凍の「バラ凍結」「パラパラミンチ」などもあります。
豚肉は、焼いても、蒸しても、ゆでても、どのように調理してもおいしいです。
コープあいち、こだわりの産直豚、ぜひ、ご家族でおいしく食べてくださいね。
今回ご協力いただいた株式会社ロッセ農場(クレストグループ)のWEBサイトには、このほかにもレシピが掲載されていますので、ご覧ください。