生協10の基本ケア🄬
利用者の一日

住み慣れたまちで、自分らしい当たり前の生活を続けていくため、
生協が大切にする取り組みやご利用者さんの一日を紹介します。

生協10の基本ケア🄬

私たちは、誰しもが持つ「自分らしい『ふつうの生活』を送り続けたい」という思いに寄り添うことが大切だと考え、「尊厳を護る」「自立を支援する」「在宅でのくらしを支援する」ことを大切にしています。
「生協10の基本ケア🄬」は、生協の介護の実践で培われた「ふつうの生活」を支援するために大切な10の取り組みをまとめたものです。

  • 1.

    換気をする

    窓を開け、換気をすることは、目に見えない汚れた空気を外に出し、感染症などの予防になります。一年を通し毎日複数回部屋の窓を明け、換気をしましょう。あわせて湿度にも注意を払います。

    具体的な取り組み
  • 2.

    床に足を
    つけて座る

    「座ること」は日常生活で最も多く繰り返される動作で、食事、外出など毎日の自分らしい生活につながります。足裏が床にしっかりつく高さのイスに正しく座ることで、自分で食事をしたり、立ち上がる準備姿勢ができます。

    具体的な取り組み
  • 3.

    トイレに座る

    可能な限りオムツではなくトイレで排せつすることで、本人のプライドを守り、介護者の負担も軽減します。足が床につくとトイレの使用が可能になり、手をつくテーブルがあると安全に立ち座りできます。

  • 4.

    あたたかい
    食事をする

    高齢者は食欲減退や栄養の偏りでカロリー不足が多く、低栄養は体力低下や寝たきりのリスクを高めます。誰かと一緒に温かい食事をすることで食欲と生きる意欲が増し、健康を支えます。

    具体的な取り組み
  • 5.

    家庭浴に入る

    湯舟に浸かる習慣は気持ち良く、血行と免疫力を高め、介護予防にも役立ちます。足の力が低下しても、床に足をつけて座れれば入浴は可能です。工夫すれば安全に浸かり、立ち上がることもできます。

    具体的な取り組み
  • 6.

    座って
    会話をする

    誰かと話すことは脳を活性化し、顔の筋肉を使い、人とのつながりを感じ、心身の健康に良いことづくめです。認知症や介護状態でも「座って会話」をすることで「自分のことを話してもいい」という安心感が生まれます。

    具体的な取り組み
  • 7.

    町内に
    おでかけをする

    支援が必要になると、家に閉じこもってしまう傾向があります。人との交流が減って孤独を感じたり、筋力の低下を防ぐため、住み慣れた町で外出し、交流を持ち続けることが重要です。

    具体的な取り組み
  • 8.

    夢中になれる
    ことをする

    読書やカラオケ、庭いじり、カメラ撮影など、何かに夢中になることは脳の血流を増やし笑顔を引き出します。日々の生活で夢中になれる小さなことを大切にすると、心が豊かになります。

    具体的な取り組み
  • 9.

    ケア会議を
    する

    支援が必要になると、本人やご家族を交え、介護職や看護職などのチームを作り、介護サービスを提供します。大切なのは「本人の本当の気持ち」を尊重し、「自分のことは自分で決める」視点で普段から対話を重ねることです。

  • 10.

    ターミナル
    ケアをする

    ターミナルケアとは、人生終盤のケアを指します。最期をどこでどう過ごすか考え、整理するのは非常に重要な作業です。 エンディングノートに希望や考えを記し、元気なうちに準備をすすめましょう。

one day

利用者の一日

コープの福祉を利用するAさんの一日

  1. 9:00起床

    生協10の基本ケア換気をする

    自宅へ来た訪問介護の職員と一緒に着替えや食事を食べ、薬を飲み、デイサービスへ行く準備を行います。
    介護の専門職は、「お手伝いさん」ではありません。Aさんができることはできる状態がつづくように見守り、できないことだけをサポートします。

  2. 9:30デイサービスへ行く

    お迎えにきたデイサービスの職員と一緒に、車へ乗り込み、デイサービスに向かいます。
    「ずっとお出かけができるように、車に乗るための動きができるようにする」これも立派なリハビリのひとつです。

  3. 11:00お風呂へ入る

    生協10の基本ケア家庭浴に入る

    コープの施設では、自宅に近い環境のお風呂をご用意しています。
    ひとりずつのプライバシーが保たれた空間で、お風呂を楽しみます。
    コープでは、住み慣れた自宅のお風呂に入り続けるために、リハビリをしながらお風呂に入ることも大切にしています。

  4. 11:30昼食

    生協10の基本ケアあたたかい食事をする

    年を取ると、栄養状態が悪くなりがちです。お米が炊ける匂いで食欲を出し、仲の良い人たちと食事をする。
    元気だった頃と同じように、あたたかいものはあたたかいまま食べて、ほっとする。おいしくご飯を食べることが、健康の秘訣です。

  5. 13:15専門職と機能訓練をする

    生活する上での困りごとを解決したり、やりたいことを叶えるために、専門職と一緒に機能訓練を行います。Aさんは、一人で好きなものを買いに行くことを続けるために、買い物袋を持ったまま歩く練習をします。

  6. 14:00レクリエーションに参加する

    生協10の基本ケア町内におでかけをする

    生協10の基本ケア夢中になれることをする

    春はお花見に、秋は紅葉狩り。季節に合わせてみんなで町内へお出かけをしたり、時には遊びながらリハビリになる遊びリテーションをしたり。これまでの生活で好きだったこと、馴染みのあることなど、その方が夢中になれることを一緒に探します。

  7. 15:00みんなでおしゃべり

    生協10の基本ケア床に足をつけて座る

    生協10の基本ケア座って会話をする

    コープの施設では、床にしっかり足をつけて過ごします。日常生活がリハビリという考えの元、立ち上がる動作で筋力をつけられるように立ち上がりの訓練を行います。

  8. 16:30自宅へ帰宅

    自宅へ帰ると、訪問介護の職員が待っていてくれました。
    職員と一緒に、夜ご飯を作ります。盛り付けなどできることは自分で行い、包丁を使うなどできない部分は職員がサポートします。

9:00

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14:00

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