株式会社タカキベーカリー・広島県広島市
タカキベーカリーは創業以来、「食卓に幸せを運ぶ。毎日の食卓が家族のかけがえのない時間であってほしい」との思いで、いろいろなパンを提供してきました。また、添加物をできるだけ使わないパン作りに取り組んできました。生協とのお付き合いは組合員からの「家庭でこそ、焼き立てのおいしいパンを食べたい」という声からでした。その声に応えるため、2005年、宅配用の焼成冷凍パンの製造がスタート。同じころ、製パン工場として初の石窯を導入しました。組合員に、より楽しんでもらいたいと、種類の豊富な常温保存のパンの取り扱いも始まりました。石窯で焼いたおいしいパンと、焼き立てのおいしさを閉じ込めた焼成冷凍パンは、生協ではタカキベーカリーの顔となっています。
石窯は熱せられた石から出る熱で焼きます。遠赤外線の効果で水分が必要以上に蒸発することなく、皮はパリッと中はしっとり、素材の風味を閉じ込めたパンになります。オリジナルの石窯パン専用粉は、ミネラルやビタミンなどが多い部分を残し、うま味が強いのが特長です。生地は縦型ミキサーでしっかりと水分を抱き込ませ、火通りのよいしっとりとした生地を作ります。石窯パンの生地はとてもデリケート。人の手より大切に扱う機械で優しく成形しますが、仕上げは職人が一つ一つ目と手で確認しています。
安全・安心は従業員すべての姿勢と努力によると考え、意識を育てる運動をすすめています。その上で外部からの指摘として、国際基準認証を取得し、食品安全を強化しています。
◂縦型ミキサー
繊細な動きでやさしくこね上げる専用ミキサー。人の手のような動きでミキシングする
◂社員研修
社内で希望者を募り、畑を耕し小麦を栽培することからパンの製造まで、一からパンについて学ぶ
◂交流会
(中川センター)
パンの他、せいきょう牛乳やミルクプリンと一緒に、試食をしながら楽しく交流
コロナ禍を経て、みなさんの健康に対しての意識が高まったように感じます。創業当初より「よい材料を選んでシンプルな配合で作る」という、弊社の「安全・安心でおいしいパンを作る」「作りたいパンを作る」の理念と重なったように思います。
近年環境の影響で、クルミやレーズン、レモンや芋、小豆など農作物の不作が増えています。弊社では、生産者との信頼関係を大切にし、仕入れ先が不利益を被らないよう製造計画をしっかりと立てています。なおかつ、適正価格で取引を行うよう心掛けていくことで、パンの素材となる作物も滞ることなく仕入れることができています。生産者と話し合い、思いを伝えて共感してもらうことが大切です。
生協の担当になって驚いたことは、学習会や交流会での組合員のみなさんの熱量がすごいことでした。どの商品も、一品一品ちゃんと見られていて、安全・安心への意識が高く、食への探求心が強い、そしてよい商品の目利きであるということ。そんな方々に選んでいただいている商品は、世間でも信頼度が高くなります。弊社はこの地域ではあまり知られていないメーカーですが、生協で取り扱いがあると、他社からも一目置かれます。健康、安全・安心、品質第一であることは変わりません。これからも、みなさんの食生活のお役に立ちたいと思っています。
■ バジルやハーブを加えてもおいしい♪
あらかじめ温めておいたオーブントースターで軽くトーストすると、表面がカリッ、内層がしっとりとなって、より一層おいしいトーストが楽しめます。
すぐ食べる場合は、常温で保存してください。食べきれない場合は、冷凍庫での保存をおすすめします。その際には、1食分ずつの量に分けて、空気に触れないようラップに包み、ポリ袋などに入れて密閉してください。冷凍庫での保管は2週間が目安です。冷蔵庫ではパンの老化をすすめてしまいますので、避けてください。
ラップから取り出し、凍ったままトーストします。オーブントースターはあらかじめよく温めておき、通常より少し長めにトーストするのがコツ。焼き色の付き過ぎが気になる場合は、最初にアルミホイルをかぶせておき、中が温まったら外して香ばしく焼いてください。
組合員、生産者・メーカー、生協と、産地工場見学や学習会で多くの交流をしてきました。
香りも幸せな食卓を彩る一つですね。
食材・製法にこだわったカレー作りから始まったパン。発売以来半世紀にわたり愛され続けています。
カレーパン 1個▶︎
▲カレーパン 1個
食材・製法にこだわったカレー作りから始まったパン。発売以来半世紀にわたり愛され続けています。