いいモノ いいコト いいトコロ

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香りのほうじ茶

株式会社 瑞草園・岐阜県揖斐郡池田町

変わらない香りと味を
守り続ける

良質なお茶を届けたい

 瑞草園は明治14年創業のお茶の老舗で、室町時代から続くお茶の産地にあります。江戸末期には、粗悪品も出回るようになり、瑞草園の創業者は、製茶の学習所を開設し製茶技術の改良に尽力しました。「良質な商品を提供することが、長く存続できる道である」との思いは、今も受け継がれています。
 2004年、港センターの組合員を中心に、安心して飲めるおいしいお茶の開発が始まりました。組合員は地産地消につながるお茶にしたいと、産地まで足を運びました。ほうじ茶は香りが特徴です。瑞草園では組合員の思いを受けて、香りを一番に重視し、色も美しく、味もよいほうじ茶を作るため、焙煎方法をいろいろ試しました。組合員が名付けた「香りのほうじ茶」は2005年の誕生以来、瑞草園の中でも20年以上続く商品となりました。

香りにこだわる

 焙煎したとき、茎が多いと香りが強く出ます。まずは茎がバランスよく入っているお茶を作ることにしました。すると、荒茶から茎を選別する手間が少なくなり、コストも抑えることができました。
 荒茶の品質は天候や仕入れ先などに左右され、一定ではありません。工場では毎回焙煎などを工夫して同じ味を届けることを使命と考えています。パッケージも発売当初から変更していません。これも中身が変わってしまったと思われないようにと、組合員の期待を裏切らないためです。創業以来の姿勢が生んだ「良質な商品」への強いこだわりです。

※茶農家が茶葉を摘んですぐに蒸し、揉んで、乾燥させたもの。これを仕入れて煎茶などに加工する

▲官能検査
3人以上の茶師が試飲して行う。検査に合格しない場合は、火入れなどを見直し、一定の水準になるまで何度も検査する
  • ◂お茶の産地
    池田町はお茶の産地。地元の生産者が手塩にかけたお茶を仕入れ、代々受け継がれた技術で、香り高いお茶を製造

  • ◂パッケージの検討
    港センターの組合員と一緒に検討したこの商品は、おいしさはもちろん、利用しやすい価格やパッケージデザインも話し合った

  • ◂火入れ機内部
    遠赤外線・熱風・直火と3段階の火入れ(焙煎)を行い、じっくりとお茶の香気を引き出す

つくりての声

  • 「もう一度飲みたい」と言っていただけるものを株式会社瑞草園

    お茶に携わる仕事を誇りに

     弊社は業務用やお土産用も取り扱っているため、コロナ禍は大打撃を受けました。特に、葬儀が行われなくなったことは大きかったです。コロナ禍が明けても、葬儀の形態は当時のままなので、需要は戻っていません。また、最近は急須がないご家庭が多く、茶葉でお茶を入れることが少なくなってしまいました。「お茶を飲む」は、「お茶を飲む時間をつくる」ことだと思っています。お茶を入れながら、ご家族やお友達とおしゃべりをする。一日に一度はそういう時間を設けてほしい。お茶は日本文化の一つです。その文化を守り、広めることが使命だと思っています。「お茶を飲みたい」、多くの方にそう思ってもらうことが夢であり、目標でもあります。

    お茶を楽しむ

     生協の組合員は、品質や味にこだわって飲んでくださる方が多いです。弊社は原料を見極め、こだわりを持って製造しています。それを分かっていただけるのは本当にありがたく、作りがいがあり、従業員のやりがいにもつながっています。量販店では店頭販売は行いますが、消費者の声を直接聞くことはありません。うれしい声も、時に厳しい声も、こうして直接組合員の声が聞けるのはとても貴重な体験です。お聞きした声は工場と相談し、改善できることはすぐに取り組みます。
     「お茶をする」ときは、ぜひコーヒーや紅茶に「お茶」を加えてもらい、お茶Lifeを楽しんでいただきたいです。

    (株)瑞草園
    左から
    近藤 大輔(こんどう だいすけ)さん
    五十川 庸司(いかがわ ようじ)さん

"香りのほうじ茶"で作る おすすめレシピ

  • 冷たいほうじ茶もぜひ! 水出しほうじ茶

    材料(1L分)
    ほうじ茶(ティーバッグでもOK)
    5~10gほど
    1L
    茶こし、またはお茶パック
    作り方
    1. 冷水用ポットに茶葉を入れる。ティーバッグの場合は、1~2袋か分量相当を入れる。
    2. ❶に水を入れる。
      ポイント

      水の量で濃さを調整してください。

    3. 冷蔵庫で1~3時間以上おき、茶こしでこしながら別の容器に移す。
      ポイント

      じっくりと抽出することで、ゆっくり茶葉が開き、苦味の少ないまろやかなお茶になります。お茶パックを使えば、茶こしの必要はありません。

  • コトコト煮だして、とっても濃厚♪ ほうじ茶ラテ

    材料(1杯分(出来上がり200ml))
    ほうじ茶
    10g
    お湯
    100ml
    牛乳
    100ml
    グラニュー糖
    適量
    お茶パック
    2枚
    作り方
    1. 2枚のお茶パックに、茶葉を5gずつ入れる。
    2. 鍋にお湯を注ぎ、❶を入れて中火で約3分煮出す。
    3. 弱火にして牛乳を注ぎ、沸騰直前で火を止める。
      ポイント

      沸騰させると、たんぱく質が分離して膜ができてしまうので注意!

    4. カップに注ぎ、お好みでグラニュー糖を入れて完成。

\ よくあるご質問 /

  • お茶の保存方法は?

    ほうじ茶のイラスト開封後は、密封して冷暗所で保管し、1カ月以内に飲み切りましょう。冷蔵庫に入れると、臭いを吸収してしまいます。
    開封前なら冷蔵庫で保管してもOKです。
    ただし、ドアポケットは温度変化があるのでおすすめしません。
    また、棚に置く場合も、茶葉が折れてしまうので、上に物は載せないようにしましょう。
    冷蔵庫に保管していた茶葉は、開封前に常温に戻してから使用してください。温度差で茶葉が湿気てしまいます。

  • 湿気てしまった茶葉の使い道は??

    ほうじ茶香炉緑茶の場合、フライパンなどで焙じれば(煎る)、ほうじ茶になります。香炉で炊けば、焙じたお茶のよい香りがします。

\ 編集部レポート /

焙煎のいい香り♪

組合員、メーカー・生産者、生協と、産地工場見学や学習会などで多くの交流をしてきました。

胃の中まですっきりするようで、食後にぴったり!

厳選した緑茶に、まろやかな抹茶をブレンドしました。忙しい毎日でも、家族みんなで一年中楽しめるおいしい緑茶です。
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