【開催報告】 2025国際協同組合デー愛知が行われました(名古屋市:コープあいち生協生活文化会館) 7月14日(月)
2025年7月14日(月) 生協生活文化会館にて、協同組合ネットあいちが主催の「2025国際協同組合デー愛知」が開催され、県内のさまざまな分野の協同組合から120名、31の協同組合及び連合会が参加しました。
第一部はJCA(日本協同組合連携機構)の報告、第二部はよりよい地域・くらしをめざすグループワーク(分科会)を行い、国際協同組合年を機に、愛知におけるよりよい地域社会づくりに向けて、参加者は協同組合の垣根を超えて、考え合い、話し合いました。
〈第一部:JCA(日本協同組合連携機構)の報告〉
●2025 国際協同組合年について /日本協同組合連携機構 澤田雅仁様

協同組合のアイデンティティや歴史、国際協同組合年(IYC2025)の意義、他県の取り組みや、大学講座の紹介をされました。
●ICAがすすめる「協同組合のアイデンティティ」の協議について /日本協同組合連携機構 前田健喜様
「協同組合のアイデンティティ」とは、国際協同組合同盟(ICA)が1995年に採択した「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」を指し、協同組合の定義・価値・原則を定めたものです。30年を経て、世界が大きく変化していることを踏まえて見直し議論を始めたことや、2025国際協同組合年(IYC2025)の背景を解説いただきました。「くらしの中に根付いた協同組合」「協同組合らしさとは何か」など、参加者が自らの言葉で発信していけるようにグループワークに取り組みました。

〈第二部:よりよい地域・くらしをめざすグループワーク〉
●4つのテーマに分かれて、所属する協同組合から取り組みの実践事例や団体間で共通の関心事や共通の課題など、一緒にできることがないか交流をしました。地域とのつながりやどんな連携ができるかなどたくさんの知恵やアイディアが出されました。
<テーマ>
・分科会1「食と農を支え健康なくらしをめざす」
・分科会2「福祉や医療、支え合いの居場所づくり」
・分科会3「災害時の連携、災害に備える地域づくり」
・特別分科会 映画 「医師 中村哲の仕事・働くということ」を観て、協同の労働とは




分科会会場の様子。
「食と農」の分科会では、食と農をどうつなげるのか?を活発に話し合いました。「気温上昇で農作物を作ることは簡単ではない、正しい情報を皆さんに伝えることが大切」など、小学校での稲作体験を通じて米を生産することの大切さや、食べることをテーマにした居場所づくりなど活発な意見が交わされました。
「福祉・医療の支え合い」の分科会では、「地域のつながりを作りたいがコミュニケーションをとる場所がない」という具体的な相談から始まりました。はじめの一歩=小さな協同から始め、職員が「協同組合を知ること」「お互いのイベントに参加をして、協同組合同士がつながることが大切」と思いを共有しました。
「災害時の連携」の分科会では、具体的な案として「協同組合の施設をマップに一覧化して何かあった際に、自宅近くの協同組合を地域の方が頼れるようにしたい」という意見が出されました。
協同組合の強みを生かすために、お互いを知る、職員自身が「協同組合とは何なのか」を持ち帰り、組織内で共有をすることが大切だとまとめがされました。
の呼びかけのもと、世界の協同組合が取り組んでいます。毎年7月第一土曜日と定められています。
